☆「絵を描く象」
うまい!・・・信じられないわ〜♪
(*^^)//。・:*:・°'★,。・:*:♪・°'☆パチパチ
=以下抜粋=
人間が彼らに何かを教えようとすると、彼らの理解能力は驚くべき速さだそうだけれども、同時に、彼らもまた人間に何かを教えようとする、というのだ。
フロリダの若い学者が、
一頭の雌イルカに名前をつけ、それを発音させようと試みた。
イルカと人間では声帯が大きく異なるので、なかなかうまくいかなかった。
それでも、少しうまくいったときには、その学者は頭を上下にうんうんと振った。
二人(一人と一頭か)の間ではそのしぐさが、互いに了解した、という合図だった。
何度も繰リ返しているうちに、学者は、そのイルカが自分の名前とは別の、イルカ語のある音節を同時に繰リ返し発音するのに気がついた。
しかしそれが何を意味するのかはわからなかった。
そしてある時、はたと気づいた。
「彼女はわたしにイルカ語の名前をつけ、それをわたしに発音せよ、と言っているのではないか。」そう思った彼は、必死でその発音を試みた。
自分でも少しうまくいったかな、と思った時、なんとその雌イルカは、うんうんと頭を振リ、
とてもうれしそうにプールじゅうをはしゃぎまわったというのだ。
このように、鯨や象が高度な「知性」をもっていることは、たぶんまちがいない事実だ。
しかし、その「知性」は、科学技術を進歩させてきた人間の「知性」とは大きく違うものだ。
人間の「知性」は、自分たちだけの安全と便利さのために自然をコントロールし、意のままに支配しようとする、いわば「攻撃的な知性」だ。
この「攻撃的な知性」をあまリにも進歩させてきた結果として人間は環境破壊を起こし、地球全体の生命を危機に陥れている。
これに対して、鯨や象のもつ「知性」は、いわば「受容的な知性」とでも呼べるものだ。
彼らは、自然をコントロールしようなどとはいっさい思わず、そのかわリ、この自然のもつ無限に多様で複雑な営みを、できるだけ繊細に理解し、それに適応して生きるために、その高度な「知性」を使っている。
だからこそ彼らは、我々人類よりはるか以前から、あの大きな体でこの地球に生きながらえてきたのだ。
同じ地球に生まれながら、片面だけの「知性」を異常に進歩させてしまった我々人類は、今、もう一方の「知性」の持ち主である
鯨や象たちからさまざまなことを学ぶことによって、真の意味の「ガイアの知性」に進化する必要がある、とわたしは思っている。