先日、病院の廊下を歩いていたら、ある方に話しかけられました。
ある方:「あなたひょっとして佐藤さん?」
私 :「はいそうですけど」
ある方:「○病棟にいた××ですけど」
その方はサングラスをかけられていて、よくわからなかったのですが、どうやら私が以前担当していた病棟に入院されていた患者さんでした。
ある方:「あのときは世話になった、ありがとう」
最近ではあまり患者さんに接しなくなっているので、うれしい言葉をかけられました。
実は接しなくなったというのは本当ではなく、眼科の白内障手術前に目薬のさし方の説明をしているのですが、そのとき一回限りの説明で、その後の経過を追うわけではありません。
治験に関わる前に病棟に行っていた頃は、入院中その患者さんの経過をずっと追っていました。
最低週一回はどんな様子なのか見に行きますので、しらずしらずのうちにいろいろと情が移ってくるものです。
そうか、病院薬剤師はやっぱり患者さんと接してナンボのもんだなとしみじみ思いました。
患者さんからとても元気をもらっていたことを改めて実感しました。
そして患者さんにもそれなりにいいことをしていたような気がしています。
そして、昔上司に言われた言葉を思い出しました。
「病棟へ行けるときに行かないと。そのうち行けなくなるから」
その言葉、いまになって心にしみます。
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d-inf:患者さんから「元気」をもらう