武田のダーゼン自主回収を受けGEも
ミクスonline 2011/02/23 05:02
武田薬品の消炎酵素製剤ダーゼン(一般名:セラペプターゼ)の自主回収を受け、ジェネリック(GE)メーカー各社は2月22日、同剤GEの自主回収すると発表した。
セラペプターゼ製剤を扱うのは日医工、沢井製薬、東和薬品、大洋薬品工業、田辺製薬販売、共和薬品工業、二プロファーマ。業績への影響は軽微とみられる。
ダーゼンは、厚生労働省の薬食審・医薬品再評価部会から「医療現場の使用実態に即した有効性の検証」が求められていた。しかし、武田は40年以上前から販売しているダーゼンの有効性を、現在の新薬をベースとする薬物療法の中で検証することが困難と判断していた。
先日、ダーゼンがその効果が証明できないとして、市場から撤退すると報道にありました。
2011/2/21 ダーゼン、市場から撤退
ダーゼンの後発医薬品はどうなるんだろうと思っていましたが、やはり自主回収して市場から撤退するようです。
先発品が効果が証明できなくて消えていくのに、もし後発医薬品だけで生き残ろうとすると、有効性を証明する試験を行う必要があり、現実的には無理だということのようです。
後発医薬品メーカーさんとしては、武田さんがダーゼンを撤退させることは寝耳に水だったのでしょうか?
それともうすうす情報が流れていたのでしょうか?
2011年1月19日に、ダーゼンの効果を再確認する試験で、期待される効果が認められなかったことが厚生労働省の医薬品再評価部会で報告されていますので、撤退する可能性は視野に入っていたかと考えられます。
マスコミ発表を前にして、武田さんとしてはダーゼンの生産調整が可能だったかと思いますが、後発品メーカーはどうだったんだろうと気になるところです。
各社の後発品の売り上げはそれほど大きなものではなく、業績への影響はそれほど大きくないとみられるようです。