風邪薬飲んだら…半日後も眠る脳 東北大が初の実証実験
asahi.com(朝日新聞)2010年12月18日
市販の風邪薬や花粉症の薬などに入っている眠くなる成分(抗ヒスタミン薬)は、服用後12時間たっても脳の中から抜けきらず、強い眠気や判断力低下を招く状態だったという実験結果を東北大チームが発表した。経験的に知られる「薬の二日酔い」を世界で初めて実証したという。チームは「車の運転や受験を控えた夜の服用にはやはり注意が必要だ」と呼びかけている。
東北大医学系研究科の谷内一彦教授(機能薬理学)らの研究。抗ヒスタミン薬のうち眠くなるタイプと眠くならないタイプとを8人の被験者に飲んでもらい、12時間後の脳内の残存量を同大のPET(ポジトロン断層)装置で比較した。
この薬は本来はヒスタミンと結合する部分(受容体)をふさいで邪魔をする。服用直後は受容体の60〜80%が占拠され、眠くならないタイプは12時間たつと占拠率が15%に減った。しかし眠くなるタイプは50%も残っており、強い眠気と脳の機能障害が起きるレベルだった。(斎藤義浩)
抗ヒスタミン剤は市販の風邪薬によく入っています。
鼻水を止めるのが主な作用です。
その副作用として、眠気があります。
副作用を利用して、ドリエルなど寝つきをよくする薬になっていたりします。
抗ヒスタミン剤の中には、のんでから12時間も脳内に残っているということなので、ずっと眠たいということになります。
特に車の運転をするときは要注意です。