肩もみで夫婦円満? エーザイ調査
MSN産経ニュース 2010.7.27 08:04
40〜50代の女性の7割が肩こりに悩み、そのうち7割は「夫にもっと肩をもんでほしい」と希望していることが、エーザイ(東京都文京区)の調べで分かった。
調査は40〜50代の女性1万人を対象に、その中で肩こりに悩む250人と、肩こりに悩む妻を持つ男性250人に実施した。
それによると、肩こりに悩む女性は全体の73%で、「肩をもんでくれる人」で最も多いのは夫(52%)だった。
しかし、夫の肩もみの満足度は、100点満点で平均57点と高くない。夫の肩もみで症状が「少し改善する」は74%、「完全に改善する」は3%に止まった。それでも70%は「夫に今よりもっと肩をもんでほしい」としており、期待がうかがえる。
妻の肩をまったくもまない夫は13%。大半はもんでいるが、「言われてからもむ」人は62%に上り、夫の肩もみは消極的なようだ。
同社では「相手の肩を積極的にもんであげることで、夫婦円満につながるのではないか」と分析している。
エーザイ 高用量のアリセプト錠23mg 米国で承認取得 中等度、高度ADに新たな選択肢
ミクスOnline公開日時 2010/07/27 05:02
エーザイは7月24日、米国で中等度・高度アルツハイマー型認知症(AD)に対する高用量製剤「アリセプト錠23mg」(一般名:ドネペジル塩酸塩)の承認を取得したと発表した。8月初旬に発売する。米国で既に販売しているアリセプト錠5mg、同10mgは今年11月に特許が満了して後発品の脅威にさらされるが、高用量の23mg製剤は3年間のデータ保護期間が付与された。ただ、23mg製剤による増収があっても、アリセプト全体では 2010〜12年度に約1000億円(12億ドル)の売上減を見込んでいる。
既存のアリセプト錠10mgも高度ADの適応症を取得している。しかし、10mg製剤の投与でも認知症の進行が認められる患者がおり、新たな治療薬が求められていた。米国では65歳以上高齢者のうち約510万人がADに罹患しているとされ、このうち約360万人が中等度・高度ADとされる。
23mg製剤は10mg製剤を最低3か月投与した後に使うもの。ピーク時売上高は12年度で6億ドルを見込む。今回の承認データとなった23mg製剤の臨床試験「326試験」は、中等度・高度AD患者1467人を対象に実施し、23mg製剤は対照薬の10mg製剤と比べて認知機能の評価で統計的に有意な効果を示した。具体的には、主要評価項目のSIB(高度に障害された認知機能を評価。高得点ほど改善)で、23mg投与群は2.6±0.58、10mg投与群は0.4±0.66で、その差は2.2(p=0.0001)だった。一方、もうひとつの主要評価項目の全般的な臨床症状の変化を評価するCIBIC plusでは、両群間に有意差はなかった。また、この試験で観察された有害事象(5%以上)は、アセチルコリン・エステラーゼ阻害薬に一般的に見られる吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振などの消化器系症状が主なものだった。
ファイザー 国立病院機構と治験の包括契約締結
ミクスOnline 公開日時 2010/07/06 05:00
ファイザー日本法人は7月5日、全国144病院をひとつの組織として運営する国立病院機構本部との間で、治験や製造販売後臨床試験に関する包括契約(クリニカルトライアル・パートナーシップ契約)を締結したと発表した。契約は6月1日付。両者が定期的に情報交換する場を設けて、より迅速で、質の高い治験の実施を目指す。ファイザーは国病機構に積極的に多くの治験を依頼することで、治験コストの削減も実現できるとみている。
旧ワイス社が製薬企業として初めて国病機構と包括契約を結んだが、国病機構によると、現在は同様の契約を数社の製薬企業と結んでいる。
今回の包括契約では例えば、ファイザーが将来、国病機構に支援を求める予定の開発プロジェクトについて定期的な会合で綿密な打ち合わせができたり、治験の実施可能性調査で個別に秘密保持契約を結ぶ必要がないなど、治験の効率化・迅速化などが期待できる。また、ファイザーは国病機構の施設スタッフへのトレーニング(プロトコルの読み方や国際共同治験で求められることなど)も行う予定だ。
ファイザー上席執行役員で医薬開発部門長の原田明久氏は、「今後、国立病院機構とはお互いのパフォーマンスについてより積極的に協議し、また弊社からはトレーニングなどの支援を提供し、治験の品質水準ならびに国際的な競争力の向上に寄与していきたい」とコメントした。
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ファイザーは国病機構の施設スタッフへのトレーニング(プロトコルの読み方や国際共同治験で求められることなど)も行う予定だ。
既存薬の新効果見つけよう 慶大や14社「薬の図書館」
asahi.com(朝日新聞)2010年7月2日3時10分
医薬品として開発され、安全性を確認済みの薬を、研究者に無料で配布する「薬の図書館(既存薬ライブラリー)」を、慶応大学が製薬会社14社の協力で始めた。研究者が、別の薬効をもつ「新薬」を安上がりに見つけるのが目的だ。宝の山を眠らせずに、新薬が開発できれば、製薬会社にとっても大きなメリットにつながる。
新薬をゼロから開発するには、化合物の探索から安全性の確認までハードルが多数ある。しかし、製薬会社が安全性を確認した既存薬の化合物から新たな薬効を調べれば、安全性確認など膨大なコストを大幅に省くことができる。 新薬開発では、当初の想定とは違う薬効が偶然見つかる例は少なくない。男性の勃起(ぼっき)障害の治療薬バイアグラ(商品名)は元々、狭心症の治療薬として開発され、男性用発毛剤リアップ(同)は高血圧の治療薬で開発されていた。
慶大の「既存薬ライブラリー」には、ツムラや協和発酵キリン、ヤクルトなど14社が協力し、すでに1274種類の既存薬が提供された。市販中の薬や特許がまもなく切れる薬、市販されていない薬などが含まれている。
ライブラリー代表の佐谷秀行慶大医学部教授による予備実験では、降圧剤と抗アレルギー薬として開発されていた化合物が、子宮内膜症など月経困難症の治療薬に使えそうなことが分かり、特許申請された。年内に患者を対象とする臨床研究を始める計画だ。(大岩ゆり)
慶大の「既存薬ライブラリー」には、ツムラや協和発酵キリン、ヤクルトなど14社が協力し、すでに1274種類の既存薬が提供された。市販中の薬や特許がまもなく切れる薬、市販されていない薬などが含まれている。