興和と日東電工、張るタイプのアルツハイマー治療薬開発
興和は日東電工とアルツハイマー型認知症治療薬を共同開発する。皮膚に張るタイプで飲み込む力が弱った高齢患者でも使いやすいほか、張り忘れを防げる。早期に開発を始め、2017年の承認申請を目指す。
アルツハイマー型認知症は高齢化に伴い患者数が増えているが、治療薬はエーザイの製品のみ。使い勝手を高めた製品を投入して需要取り込みを狙う。
[2010年4月21日/日経産業新聞]
この記事だけ読むと、新たなアルツハイマー型認知症の貼付剤が開発されるのかと誤解してしまいますが、ドネペジル塩酸塩(アリセプト)の貼るタイプのものが、エーザイ以外の会社で開発されるということです。
当初はエーザイと日東電工が提携してアリセプトの貼付剤を開発しようとしていたようですが、米国においてエーザイが帝国臓器と提携して貼付剤の開発をしているとのことです。
一方、興和と日東電工がドネペジル塩酸塩の貼付剤を共同開発するということになったようです。
米国では、2010年11月にエーザイが現在持っているドネペジル塩酸塩の物質特許が切れるようです。
日本国内では特許関係がどうなっているのかわかりませんが、たぶんクリアになっているのだと思われます。
【関係ページ】
2009/3/2「アリセプト貼付剤 共同開発相手を変更」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1747.html
2006/5/12「アリセプトのテープ剤」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/659.html
【関係リンク】
【日東電工/興和】認知症の経皮吸収型製剤を共同開発へ : 薬事日報ウェブサイト
日東電工株式会社|ニュース:日東電工株式会社と興和株式会社 ドネペジル塩酸塩の経皮吸収型テープ製剤に関する共同開発契約を締結
興和株式会社と日東電工株式会社 ドネペジル塩酸塩の経皮吸収型テープ製剤に関する共同開発契約を締結