うつ、パソコンで予防 ネット療法サイト開設
asahi.com(朝日新聞)2010年1月30日15時3分
仕事や人間関係で落ち込んだり、不安を感じたりしたときに、うつ病にならないための技術を学ぶウェブサイトのサービスが始まる。考え方や行動を修正することで心を軽くする「認知行動療法」の手法を用いる。国内では例のない本格的サイトになるが、欧米ではこの手法を利用したネット療法が広がっている。
うつ病治療を受けている人は100万人を超え、生涯で15人に1人がかかるとされている。認知行動療法は、精神療法の中で高い効果が実証された療法で、英国では軽いうつ病患者に対して国がコンピューターによる療法を薦めている。日本でも厚生労働省が、専門家の養成や診療報酬の点数化に向け動いている。
「うつ・不安ネット」(http://www.cbtjp.net/)。サイト運営会社ウーマンウエーブ(東京)が31日に既存のこのサイトで一部サービスを始め、本格運用は4月。当面は無料で2月下旬以降に課金する。
例えば、「上司が自分だけにつらく当たる」と悩む人が、そのときの気持ちやそう考える根拠などを書き込むと、この文章をもとに、心が軽くなる思考法が自動返信される。活動記録をつけながら、気持ちが楽になる行動や落ち込みやすい心の癖の改善法などを学ぶ。
サイトを監修した精神科医の大野裕・慶応義塾大教授によると、先行する携帯サイトの利用者486人を調べた結果、20〜30代の女性が多く、恋愛や職場の人間関係の悩みが半数近くを占めた。約8割に改善がみられたという。(岡崎明子)
No | 発生年月 | 場所 | 年齢(性別) | 被害状況 | 原因(推定含) |
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1 | 平成15年12月 | 静岡県 | 70代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙 |
2 | 平成16年5月 | 東京都 | 80代(女) | 死亡 | (不明:火元は台所) |
3 | 平成17年2月 | 栃木県 | 70代(男) | 死亡 | 喫煙 |
4 | 平成17年3月 | 広島県 | 60代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙(寝タバコ) |
5 | 平成17年3月 | 福島県 | 80代(男) | 死亡(焼死) | 漏電(電気敷布) |
6 | 平成17年7月 | 兵庫県 | 60代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙 |
7 | 平成17年11月 | 広島県 | 70代(男) | 死亡(焼死) | (不明:寝タバコ) |
8 | 平成18年3月 | 岡山県 | 80代(男) | 死亡(焼死) | (不明) |
9 | 平成18年5月 | 東京都 | 80代(男) | 死亡(火傷) | 煙草の不始末 |
10 | 平成18年8月 | 京都府 | 80代(女) | 死亡(一酸化炭素中毒) | 喫煙(寝タバコ) |
11 | 平成18年8月 | 兵庫県 | 60代(女) | 重症(火傷)→死亡 | 喫煙 |
12 | 平成18年10月 | 京都府 | 70代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙 |
13 | 平成18年12月 | 京都府 | 10代(女) | 死亡 | ストーブ |
14 | 平成19年3月 | 長野県 | 50代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙 |
15 | 平成19年3月 | 愛知県 | 40代(男) | 死亡(焼死) | (不明) |
16 | 平成19年4月 | 千葉県 | 60代(男) | 死亡(焼死) | (不明) |
17 | 平成19年5月 | 兵庫県 | 80代(女) | 重症(顔火傷) | 喫煙 |
18 | 平成19年11月 | 福島県 | 80代(男) | 死亡 | 喫煙 |
19 | 平成19年12月 | 東京都 | 80代(女) | 死亡 | (不明:火元は台所) |
20 | 平成20年3月 | 山口県 | 70代(女) | 死亡 | 喫煙 |
21 | 平成20年11月 | 東京都 | 70代(男) | 死亡 | ライターで線香に着火 |
22 | 平成21年1月 | 奈良県 | 90歳以上(男) | 死亡(焼死) | ストーブ |
23 | 平成21年2月 | 鹿児島県 | 50代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙 |
24 | 平成21年3月 | 千葉県 | 80代(男) | 死亡(焼死) | ストーブか仏壇 |
25 | 平成21年5月 | 埼玉県 | 70代(女) | 死亡(焼死) | (不明:電源タップ付近) |
26 | 平成21年10月 | 京都府 | 80代(男) | 死亡(焼死) | 喫煙 |
27 | 平成21年11月 | 兵庫県 | 60代(女) | 死亡(焼死) | (不明) |
1)高濃度の酸素を吸入中に、たばこ等の火気を近づけるとチューブや衣服等に引火し、重度の火傷や住宅の火災の原因となります。
2)酸素濃縮装置等の使用中は、装置の周囲2m以内には、火気を置かないで下さい。
特に酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないで下さい。
3)火気の取扱いに注意し、取扱説明書どおりに正しく使用すれば、酸素が原因でチューブや衣服等が燃えたり、火災になることはありませんので、過度に恐れることなく、医師の指示どおりに酸素を吸入して下さい。
軽症の救急患者から特別料金、10年度は見送り
asahi.com(朝日新聞社)2010年1月28日0時21分
症状が軽く必要性が低いのに救急外来を受診する患者から特別料金を徴収できる仕組みについて、中央社会保険医療協議会(中医協=厚生労働相の諮問機関)は27日、新年度の診療報酬改定での導入見送りを決めた。委員間で合意が得られず、断念した。ただ、救急医療の適正な利用を求めていく点では一致し、当面は啓発活動を充実させることで対応する。
軽症患者が、自分の都合で夜間や休日に受診するケースがあり、救急医療現場の負担増加につながっていると指摘されている。中医協は、医師らの負担軽減策の一環として特別料金の徴収を検討。対象を重度の患者を受け入れる救急救命センター(全国で221施設)に限定したうえで、診療前に患者側に周知することや診療の優先順位の基準を各医療機関で策定する――などを条件に徴収できる仕組みが検討されていた。徴収対象の典型例として「虫さされがかゆい」「海外旅行なので、いつもの薬をたくさんほしい」が示されていた。
この日の中医協では、患者ら支払い側委員が、「患者自身が(軽症か)判断できないことが多い」「逆に、お金を払えば(救急に)行っても良いとなりかねない」など導入に反対。患者に適正利用を働きかける取り組みをしたうえで、検討すべきだとの意見が出た。
これに対し、医師ら診療側委員は「本当に救急医療が必要な人が受けられないことがある」など導入の必要性を訴えたが、新年度からの導入は時期尚早と結論づけられた。
ただ、現在も一定の条件を満たして救急外来で特別料金を徴収している場合は、今後も継続できる。
一般に慢性疼痛とは、病気や怪我の治癒あるいは明らかな身体的異常が解消したにもかかわらず数か月以上にわたって続く痛み、または治癒が困難な慢性疾患によって長時間持続する痛みであるとされ、帯状疱疹後の痛みや神経障害による痛みなどがよく知られるところです。ある調査によると、わが国における20歳以上79歳以下人口の約23%にあたる2,200万人相当が慢性疼痛を抱えていると試算されており、その4割強にあたる1,000万人相当が痛み治療で既に通院してはいるものの、その更に4割弱、390万人相当の患者さんは既存治療で痛みが解消されていない状況に置かれているともされ、慢性疼痛患者さんの治療満足度の向上は喫緊の課題とも考えらます。
ヤンセン ファーマ株式会社 プレスリリース:貼るタイプの疼痛治療剤 「デュロテップMTパッチ」の効能追加承認のお知らせ
【効能・効果】
非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における
鎮痛(ただし、他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る。)
中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛
【承認条件】
慢性疼痛の診断、治療に精通した医師によってのみ処方・使用されるとともに、本剤のリスク等についても十分に管理・説明できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ用いられ、それら薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること。
1)システムへの登録とトレーニングの受講
処方医師は当社の提供する、e-learningサイトに登録の上、講習を受講。
2)確認書の発行
講習修了確認後、当社よりIDを印字した「デュロテップ MTパッチ処方時の確認書」(以下、確認書)を電子ファイルにて発行。
3)確認書を用いた同意取得
処方医師は慢性疼痛治療のために処方する患者さんが本剤の効能・効果に合致すること
を確認の上、確認書[患者保管用][医師保管用]の医師署名欄に自署。更に医療用麻薬の
取り扱いに関する注意点等を説明後、患者さん(または代諾者)からも署名を取得。
4)確認書の交付および保管
確認書の内、[患者保管用]を患者さん(または代諾者)に交付し、薬局にて麻薬処方箋と
ともに薬剤師に提示するよう指示。[医師保管用]は医療機関にて保管。
5)確認書を用いた調剤
薬局において、患者さん(または代諾者)から確認書の提示があり、内容が確認された
段階で調剤。
一歩あるけば医療費0.0014円節約 厚労省試算
asahi.com(朝日新聞)2010年1月23日15時6分
ふだんたくさん歩けば生活習慣病にかかりにくくなり、医療にかかる費用も減らせそうだ。じゃあ、その効果は1歩あたりいくら? 厚生労働省の研究班がそんな試算をしたら、「0.0014円」という結果が出た。ほんのちょっとにみえるが、日本全体でみれば年間2千億円前後の効果も期待できるらしい。
歩行習慣によって糖尿病や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)などが起きにくくなることが知られている。研究班はこうした病気に関して「歩数がどれだけ増えれば、発症リスクがどれだけ下がるか」を検討した研究論文を集めた。それぞれの病気の治療や入院にどれくらいの費用がかかっているかを示した厚労省の統計などを使い、いまよりも歩数がどれほど増えれば、医療費がどれくらい減らせそうかを調べた。
加藤昌之・国際協力医学研究振興財団主任研究員らが中年期の千人の集団をモデルに計算したら、現状より歩数が3千歩(2キロメートル前後、約30分)増えることで今後10年間にかかる医療費が1569万円、5千歩なら2512万円減らせそうなことがわかった。死亡者が出ることも考えて1人の1歩あたりを算出すると、それぞれ0.00147円、0.0014円となった。1万歩でほぼ14円。
「それだけ?」という気もするが、20歳以上の日本人みんなが毎日、いまより3千歩多く歩いたとすれば、年間で約1600億分円になる。
試算では、糖尿病や脳卒中、心筋梗塞などにかかる年間医療費を平均5.5%減らせることもわかった。高齢者も含めたこうした医療費は年4.9兆円ほどかかっているとされるので、2700億円近く節約できる計算だ。
生活習慣病を防ぐには、ある程度まとまった歩数が必要になる。ぜんぜん歩かない人が1歩増やしても、それだけで経済効果は望めない。
主任研究者の井形昭弘・名古屋学芸大学長は「健康寿命が延び、その間を楽しく過ごせるとしたら、恩恵は経済効果だけでは計り知れない。たくさんの人に歩行習慣を身につけてほしい」と話す。(田村建二)
タミフル、患者の2割が「飲み残し」
1月19日21時19分配信 医療介護CBニュース
健康日本21推進フォーラムが実施した調査によると、タミフルを処方された患者の約2割が、インフルエンザの症状が改善されたことなどを理由に自己判断で服薬を中止していた。タミフルの服用期間は5日間で、症状が緩和されても飲み続ける必要がある。
調査は昨年12月19-22日、過去1年間にインフルエンザにかかったことがある20-60歳代の男女500人(男性250人、女性250人)を対象に、インターネット上で実施された。
調査結果によると、「どのような薬を処方されたか」(複数回答)については、「タミフル」が61.6%で最も多く、これに「覚えていない」18.2%、「リレンザ」17.6%、「処方されなかった」3.6%、「その他」2.4%と続いた。
「処方薬について説明を受けたか」(複数回答)については、「医師から受けた」が71.1%で、以下は「薬剤師から受けた」56.3%、「説明文書を受け取った」33.5%、「何の説明も受けなかった」4.3%など。説明の内容に関して、「薬の服用を継続する日数」の説明を受けたと回答したのは 70.3%だった。
また、「タミフルは5日間飲み続ける必要があることを知っているか」を聞いたところ、「知っていた」が70.5%、「知らなかった」が29.5%だった。
5日分のタミフルを「飲みきった」割合は80.8%なのに対し、「飲み残した」人も19.2%いた。内訳は、「1-2日分飲み残した」が15.9%、「3-4日分飲み残した」が2.3%、「まったく飲まなかった」が1.0%だった。
飲み残しの理由については、「症状が改善されたから」が40件で最も多く、「副作用が出た、副作用が心配だったから」(6件)、「飲み忘れた、面倒になったから」(5件)などと続いた。
健康日本21推進フォーラムの中原英臣理事(新渡戸文化学園短期大学長)は、今年3月までに1200万人分が処方され、2割に当たる240万人の患者が1日分を飲み残した場合、「約15億円の医療費の無駄(患者の自己負担額を含む)が出る」と指摘している。
症状軽い救急外来患者から特別料金 中医協が検討開始
asahi.com(朝日新聞)2010年1月15日20時29分
症状が軽いのに救急外来を受診する患者から特別料金を徴収できるよう、中央社会保険医療協議会(中医協=厚生労働相の諮問機関)が15日、検討を始めた。救急医療に携わる病院勤務医の負担を軽くする狙い。2010年度の診療報酬改定に合わせて、4月から導入される可能性がある。
救急医療の現場では、軽症患者が自分の都合で休日や夜間に受診することが問題化している。07年中に救急搬送された約490万人の過半数は軽症と診断された。高齢者の軽症患者は07年までの10年間で2.5倍近くになった。こうした状況が医師らの負担を増やし、医療崩壊を招いたと指摘されている。
中医協で検討されている案では、救急外来に来た患者の状態を医師らが事前に確認し、軽症の場合には特別料金がかかることを説明する。それでも患者が希望して受診すれば、特別料金を徴収することができるようにする。
対象機関は、重度の患者を受け入れる救急救命センター(全国で221施設)に限定。救急外来での診療の優先順位を決める「トリアージ」を参考に各医療機関が判断基準を決め、値段もそれぞれ設定する。
現在も200床以上の大規模病院では初診料への上乗せが認められているなど、特別料金を導入している医療機関もある。例えば、昨年8月から診察料とは別に5250円の「時間外診療特別料金」を徴収し始めた鳥取大学医学部付属病院では、軽症患者が減っているという。
中医協では、幅広く特別料金を課すことで救急医療現場への軽症患者を抑制する方向で検討する。ただ、中医協の患者代表ら支払い側委員には導入に慎重な意見が強い。
WHO、製薬会社と癒着?新型インフルで欧州会議が調査
asahi.com(朝日新聞)2010年1月13日13時34分
【ローマ=南島信也】世界保健機関(WHO)と新型インフルエンザのワクチンを製造する製薬会社との癒着が、世界的大流行(パンデミック)を宣言したWHOの判断に影響を与えたとの疑惑が浮上し、欧州47カ国が加盟する欧州会議(本部・仏ストラスブール)は12日、調査を開始すると発表した。
同会議保健衛生委員会の委員長で、感染症を専門とするドイツ人医師ボーダルク氏が「虚偽のパンデミック」との動議を提起したことが発端。仏リュマニテ紙のインタビューに「こんな厳戒態勢をとる正当な理由がない。WHO内のあるグループは製薬会社と癒着している」と、不透明な関係の存在を指摘した。
25日から始まる同会議総会で認められれば、主要議題の一つとして審議される。26日には、WHOの代表や製薬会社、専門家から非公開で事情を聴くことも決まっている。
欧州各国では、接種率の低さからワクチンが大量に余り、売却や製薬会社との売買契約解除の動きが加速している。WHOが当初、「2回のワクチン接種が必要」とし、各国が実際に必要な量の2倍のワクチンを調達したことも背景にあり、WHOに対する批判が強まっている。
WHOのチャイブ報道官は12日の記者会見で「批判や議論を歓迎する。WHOの対応を検証するのはやぶさかではない」と語り、外部の専門家らを交えて経緯を調査する考えを明らかにした。
新型ワクチン、国内産か輸入品か本人選択 厚労省検討
asahi.com(朝日新聞)2010年1月14日2時2分
新型の豚インフルエンザについて、ワクチン接種を受ける人が国内産と輸入品のいずれかを選べる仕組みを厚生労働省が検討していることが13日、わかった。持病のある人などの優先接種対象者だけでなく、健康な成人もどちらか選べるようにする。
輸入ワクチンの必要量を調査する都道府県あての通知で明らかにした。政府は海外メーカー2社からワクチン9900万回分(成人換算)を今年度内に確保する方針。国内産と輸入品のどちらを打つかについても、接種を受ける人が選べるようにする。いずれも製法が異なるほか、国内産は皮下に打ち、輸入品は筋肉に打つなどの違いもある。両方の安全性や有効性について十分理解してもらうことを前提にしている。
ただ、5400万回分(成人換算)ある国内産では、優先接種対象者の接種も進んでおり、今後在庫がなくなる可能性もある。
輸入品については昨年12月、厚労省の薬事・食品衛生審議会の医薬品部会が「条件付きで特例承認してもさしつかえない」とした。同審議会の薬事分科会の結論を踏まえ厚労相が近く最終的に判断する。