2007/7/21「朝日新聞薬剤師シンポジウム」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1167.html
に書いたように、本日そのシンポに行ってきました。
テーマとしては、後発医薬品の使用を推進して、患者さんのファーマシューティカルケアをしていこうという内容でした。
中で、患者さんは後発品を求めているのに、調剤薬局が対応していないとの話がありました。
2007/2/3「後発医薬品へ変更1%未満」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/956.html
で取り上げたように、処方せんで「後発医薬品に変更可」の表記があっても保険調剤薬局さんが後発品に変更していないという話がありました。
調剤薬局を経営する方の話の中で、口では後発医薬品に変更していくのはやぶさかではないとの話がありました。
しかしながら本音は、後発医薬品に変更可の処方せんを受け取っても、後発品に変更してしまうと、売り上げが減ってしまうので、あまり替えたくないという経営者の考えがありありと感じられました。
ちなみにこの方、持ち時間1時間でスライドが1枚。
しかもそのスライドを説明しようとしない方でした。
プレゼントしては頂けないなあという感想でした。
厚労省の方からは、高齢化社会になるに伴い、来年度(平成20年度)から始まる後期高齢者診療報酬の話などありました。
聖マリアンナ医科大学病院の増原先生からは、
2007/4/22「デフォルトが後発医薬品っていける?」
http://hello.ap.teacup.com/d-inf/1062.html
で取り上げたように、現行の「後発医薬品に変更可」様式の処方せんでは、実際のところあまり変更されていないという現状があって、来年度よりデフォルトを後発医薬品にする話などありました。
聖マリアンナ医科大学病院は、いち早く一般名処方に対応した病院として有名です。
電子カルテで一般名処方を導入するときの工夫もあわせて聞きました。
先発品と後発品とニュートラルに説明しどちらにするか患者さんに選択してもらえるような努力をすべきで、そのようにしないと薬剤師綱領(
http://www.nichiyaku.or.jp/about/about/pdf/kouryo.pdf)に逸脱するとの話でした。
全体的には調剤薬局の薬剤師も病院薬剤師も国民のためにがんばれというエールを送られている感じがしました。
面白かったけど、フロアからの質問コーナーがなかったのがちょっと残念でした。
ところで・・・
帰りに地下鉄に乗ったら、すわっている人が声をかけてきました。
現在厚労省にお勤めの元同僚、Hさんでした。
母校の大学に用事があったそうです。
いやびっくり。こんなところでお会いするとは・・・