インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用した10代の男女が転落などの異常行動で死亡するケースが相次いでいる問題で、10歳未満でも服用後に異常行動を含む精神、神経症状を起こしたとの報告が平成16年4月から17年末までの約2年間に計23件あることが24日、分かった。このうち転落事例はない。
タミフルとの因果関係は不明で、厚生労働省が調査を急いでいる。同様の症状はインフルエンザ自体によっても起きるとされているが、10歳以上の異常行動死が注目される中、10歳未満についても注意を徹底する必要が出てきた。
タミフル販売元の中外製薬から厚労省が所管する独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」(東京)への報告によると、タミフルを服用した10歳未満の精神、神経症状が16年4月以降の1年間に9件、17年4月から年末までに14件あった。死亡例の報告はなかった。
男女別では不明1件を除き、男児が14件、女児が8件。具体的には「幻視」「譫妄(せんもう)(精神的興奮を伴う意識の混濁)」「幻覚」「意識レベルの低下」「けいれん」などで、うち17年には異常行動の報告が2件あった。
10歳未満での異常行動を含む精神、神経症状について、厚労省は「ほかの(10代などの)報告と同様にあらためて詳しく調べる。タミフルを処方するかどうかは慎重に判断するとともに、処方された子供を2日間は1人だけで放置しないよう注意してほしい」と強調する。
また、中外製薬は「厚労省の調査に全面的に協力し、今後も広く情報収集に努めたい」としている。
3月24日 産経新聞
タミフルの報道が続いています。
因果関係が不明ながら、10歳未満への投与でも異常行動があるようです。
厚生労働省が「10代への投与を控えるように」との指示は、たしかに根拠が乏しいと言われても仕方ありません。
10歳未満なら親が抑えることができるけど、10代となると抑えることができないため、という大雑把な考えからきているのかもわかりません。
いずれにしろ可及的速やかに、副作用情報データの洗い直しをするとされていますので、その結果を待ちましょう。
・・・といっても今年の夏頃になると言われていますので、今シーズンは、10代のみ使用を差し控えるという現状のままいくしかないでしょうね。