12月14日
2005年というある一年が、終わりに近づいています。
いや、別にね、一年という単位で区切って、
何があるだのなかっただのと言うのも、
くだらないと思う人もいるとは思いますよ。
ぼくも、かつてはそうでしたから。
しかし、区切りがないと試合がやりにくい。
そんなことを思うようになってきたんですね、自分。
考えようによっては、音楽の楽譜なんかでも、
小節ごとの区切りの線はいらないとも言えますよね。
でも、やっぱりいるんだよなぁ。
今年、一年が、うまくいったとはかぎらないから、
失敗の原因と、じょうずにサヨナラするためにも、
区切りは必要になるんですね。
また、今年一年が、思いのほか、成功したとしたら、
そのままさらに進めるべきか、
それとも、ハンドルを切って曲がるか、
行けそうだけど、やめるか、
決める機会をつくるのに、一年の区切りはありがたい。
そんな感じかなぁ、と思うようになりました。
アルツハイマー病の進行を止める初めての薬として期待されている。
開発はカナダのバイオベンチャー企業「ニューロケム(Neurochem)社」。
患者の脳には老人斑が数多く見られる。老人斑はアミロイドベータというタンパク質の塊である。アミロイドベータがアルツハイマー病の原因物質であることが明らかになってきている。
アルツハイマー病を発症する十年以上前から脳の中でアミロイドベータがかたまり、老人斑となる。老人斑ができることでまわりの神経細胞が次々と死んでいく。これまでの薬は生き残った神経細胞の働きを助ける効果しかなかった。
新薬トラミプロセートはアミロイドベータが集まって老人斑になること自体を防ぐ薬である。
アミロイドベータは短いひものような形をしており、集まって結びつくと分解されにくい性質を持っている。トラミプロセートはアミロイドベータの表面に付着し、互いに結びつくことができなくなりやがて分解される。
これまでの臨床試験では初期のアルツハイマー病の70%が進行が止まり、重大な副作用は報告されていない。
アメリカとヨーロッパで最後の臨床試験が行われている。どちらも1000人以上が参加している。来月にはアメリカでの試験が終了する。早ければ2年後には実用化されるかもしれない。
NHKスペシャル「シリーズ 認知症 その時、あなたは」(2006/12/17)より
●アメリカで現在使われている薬について
・米国で現在使われているアルツハイマー病の薬は4種類。
商品名:
アリセプト…一般名:塩酸ドネペジル
ラザダイン(Razadyne)…一般名:臭化水素酸ガランタミン(Galantamine)
ナメンダ(Namenda)…一般名:塩酸メマンチン(memantine)
エクセロン(Exelon)…一般名:リバスチグミン(rivastigmine)
※「アリセプト」だけが日本で認可されている。
※いずれもアルツハイマー病の症状の進行を1年程度遅らせるもの
※「臭化水素酸ガランタミン」と「塩酸メマンチン」は現在日本でも臨床試験中。
●新薬「トラミプロセート」について
「トラミプロセート(Tramiprosate)」は一般名で、商品名は「Alzhemed(アルゼメド)」
現時点で最も実用化が期待されている「アルツハイマー病の進行を止める薬」のひとつ。
現在、アメリカとヨーロッパで、最終段階の臨床試験が行われており、アメリカでも市販されていないため、一般の人が手に入れることはできない。
開発はカナダのバイオベンチャー企業「ニューロケム(Neurochem)社」。
ホームページ:http://www.neurochem.com/(NHKサイトを離れます)
●ハーバード大学での薬の開発
マイケル・ウォルフ博士(Michael Wolf)→ハーバード大学準教授
●遺伝子を埋め込む治療
マーク・ツシンスキー博士(Mark H. Tuszynski)カリフォルニア大学サンディエゴ校教授
※ハーバード大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校での治療法は、いずれも研究の段階であり、現在一般の人が受けることはできない。
NHKオンライン:福祉ネットワーク
http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0612/61220.html
(番組は、12月17日放送『NHKスペシャル認知症 その時、あなたは』の反響にお答えして制作。)