昨日、課長さんの退職までの道筋がついたと喜んでいたのも束の間、今度は弊社に来て間もない派遣さんが「辞めたい」と。
まぁ正直、彼女が辞めたとて、新しいことやextraなことをやらなければ、仕事は回る。
アサダ君の後任への内示も終わったので、その後任に引き継ぎ直せば急場はしのげるだろう。
要は腹を括ればいいのよね。
彼女はしょせんサポート要員なわけだし。
ただ、こういう時、頼りになるのは誰だろう、と考えると、昔会社の先輩達が言っていたことを思い出す。
曰く、男で頼りになるのは扶養家族がいる既婚者。
曰く、女で頼りになるのは婚期を逃した独身。
アタシ自身がそのどちらでもないので、その当時は何を反動的なことを!と憤っていたものだけれども、今組織を預かる身としては正直よく分かる。
要は「逃げない」のは誰か、という話なのだ。
養うものがいる者、食べていかなければいけない者。
小遣い稼ぎではなく生活が懸かっている者。
そういう意味では我が組織の如何に脆弱なことよ。
既婚女性に扶養義務からも住宅ローンからももうすぐ逃れられる男性。
しかも全員が転職組と来たもんだ。
一度逃げることの甘い汁を吸ったものは、またその汁を味わいたくもなるだろう。
アタシ自身は主体的に仕事から逃れたことはないけれども、14年半務めた最初の配属部門を離れるときには、えもいわれぬ喪失感を感じる一方で、すべてをうっちゃえる解放感を得たことも事実。
…となると、採用の方向性を改めて考え直すこともありかしら。
子飼い、というとなんだけれども、新卒達を会社好みの価値観に染めることも、必要なことなのかもしれない。
なんてことを考えながら帰りの支度をしていたら、若い社員から「どうしたんですか?いつもより二段階くらいテンションが低いですよ」と言われ。
あら〜。
こんなことじゃいけないわね。
褌を締め直さないと!

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