「君の心に刻んだ名前(刻在你心底的名字)」の話が続くのを許して欲しい。
この前はiTunesでクラウド・ルーが歌う主題歌を購入してしまいました。
所有欲!
いやはや、この映画、ヒットさせるべく作られているというか、金や人材の使い方がハンパないことが、周辺情報を集めるにつけ分かってきます。
今、日本で誰が人気があるか分からないので、アタシが高校生だった頃のタレントさんで例えるなら、近藤真彦と吉川晃司をダブル主演にして、松山千春に筒美京平の曲を歌わせた、みたいな。
ひぇー。
それにこの楽曲、シンガーソングライターとして鳴らすご本人をさておいて、作家人は別のプロ、さらには華僑人脈を使ってマレーシアのチームを採用しているという。
またアレンジが泣かせるのよ。
バックは流行歌には珍しく基本的にホーンセクション。
映画観た人なら分かるけれど、アハンとバーディーは吹奏楽部に所属している。
アハンの心の動きを託してかオブリガードはトランペットが奏でていて。
そこに郷愁を誘うピアニカの音色が絡んでくる。
そして注意深く避けられているのがサキソフォン。
これはバーディーが担当していた楽器なので、これが鳴り出すと「意味」が変わってきちゃうので。
うーん、伏線の貼り方がすごい。
歌詞にも神父の母語のフランス語が何気に盛り込まれてたりするし。
ちなみに中国語の曲を買うのはアタシにとって初体験でございました。
映画に話を戻すと、この映画はアタシ的にノスタルジーを呼び覚ます仕掛けに満ちている。
アタシも業界人の例に漏れずブラスバンドでトランペット吹いていたし、高校は全寮制ではないにせよ、校則の厳しさで鳴らす男子校で進学校。
クラスを聞けば学力がどの程度か分かるというところも似ている(爆)。
制服もなんか似てるのよね。
綿に麻が入ったような少しザラッとした質感で。
アタシだけ先に大学に入っちゃうというのも同じ。
そんなこんなでまたエンドロールが泣かせるのよ。
二人の何気ない日常の思い出が散りばめられていて。
だからもしこれからネトフリ観る方がいらっしゃったら、絶対に最後まで観てください。
これ、アタシからのお願い(ふめい)。
しかしこの作品で1番可哀相なのはバンバン。
アタシも元カノを同じような目に遭わせかけたから胸が痛むわ(そういえば元カレから女性と付き合うことを薦められるというのもシチュエーション的に同じだわ)。
幸いアタシの場合は彼女はもう結婚して自分の人生を生きてくれているっぽいけれど。
そういえば当時、彼女に「本当の貴方を見せて欲しい」って言われたな。
バーディーがバンバンに「嘘くさい」と言われていたように。
しかし今になって後悔するのは、中国と仕事をしていた頃に、もっと中国語を勉強しておけばよかったな、ということ。
読み書きだけでも勉強するかな。
彼らの世界をもっと知りたいので。
因みに、バーディーはB映画「Birdy」の主人公というだけでな、"Badi","budd"と掛けた名前なのかしらね。

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