花の都へ出張。
用事を終えた後、懇親会があったので、ウチの若いのと話していたところ、彼の部署は今年数万円しか出張費を使っていないという話になり。
数万円なんて大阪にニ三度行けばペロペロとなくなってしまう金額やけどな、なんて思っていたら、要は彼の部署のメンバーは出張が邪魔くさいのだという。
まあ分からなくはない。
慣れてしまうとなんてことないものだけれど、たまであれば切符の手配や身支度
だけでも、「どうするんだったっけ?」となるのであろう。
でもどうだろう。
アタシであれば、そうであったとしても、それなりに胸弾む出来事の様にも思う。
気分転換と言ってしまうと不謹慎かもしれないけれど。
要はウチの社員はやはり超地元志向なのだろう。
生まれて学校に入って卒業して会社に入り結婚して子供を成して退職して墓場に入るまでずっと一箇所に留まる人達。
でも案外それはそれで幸せな人生かもしれない。
振り返ってみてではあるけれど、アタシの場合、家から離れれば離れるほど世界が広がり素敵な人達にも会うことができた。
でも反対にいうと、アタシは自分の生まれたところでは自分と話が合う人すら見つけられなかったということでもある(これも当時はそれなりに楽しく過ごしていたのではあるけれども)。
趣味のせいか、はたまたセクシャリティのせいか。
そんなことを考えながら帰途に就きました。

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