ふと気がつくと橋本治さんをネットで検索しているアタシ。
マンボウさんの場合は、10代から20代に掛けて熱病のようにハマったものの、その後はなかなか新作が出ないこともあり、手に取っていない時期も長かったのだけど、橋本さんに関しては、社会人になってからも、ちょくちょく読んでいた。
彼が多作だったということもあるけれど、何か分からないことがあってモヤモヤしていたら、偶然入った書店で彼の著作を見つけ、読んでスッキリする、ということがよくあった。
内田樹という哲学者というか宗教学者がいて、最近政治とか専門外の論評もするのでちょっと敬遠していたのだけれど、意外なことに彼も橋本さんのファンらしくて、いち早くネットに追悼文をアップしていた。
彼によると橋本さんは「説明する人」なのだという。
それも誰かにするのではなく、自分が分からないことを自分に理解させるために、自分に説明しているのだという。
なるほど。
だからあの冗長体ともいえる文体なのだな。
そして、丁寧に説明してもらえるから、アタシのような市井のをんなにも世の中の難しい様々なことが理解でき(たような気になっ)て、頭がスッキリしたんだ。
橋本さんは、その頭の良さで、世の中に功徳を施してらっしゃったんだな。
しかしそれにしても世の中にはこんなにも橋本さんのファンがいらっしゃったとは。
アタシのようなセクシャルマイノリティが彼に傾倒するのは理解しやすいけれど(オカマの源ちゃんとかさ)、アタシがさえずりでフォローしている方たちの中にも橋本さんのことをさえずっている方がそこそこいらして。
知性はすべてを超えるのね。
というか、アタシがフォローしているクラスタが偏ってるのかもしれないけどさ(笑)。

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