来週のイベントに向け社内会議。
担当の年上部下があまりにチンタラしているので、わたしも自慢の声張り上げて歌うよ土佐のよさこい節を♪
ってペギー葉山の追悼モードじゃないの。
もとい。
声を荒げて叱りつけること数度。
このお方、やらなきゃいけないことは、さっぱりやらない代わりに、どうでもいいことで就業時間をつぶそうとするのよね。
ほんと問題児。
「児」って歳じゃないけど。
で、その会議が終わって外に出たら、同僚が「そちらの部署も誰かゴルフ覚えたら?」
そうなのよ。そのイベントというのはゴルフコンペなんだけれど、事務局は誰もゴルフをやらないの。
あまりの段取りの悪さに呆れたのかな、と思っていたんだけれど、彼がミーティングの最中にふと漏らした一言が気になりだして。
「格式ばったものになっちゃうな」
…。
聞くところによると、アタシの前任者はこのイベントに命を掛けていたらしく、まあアタシとしてはその是非は問いたいところではあるけれども、その同僚をはじめゴルフ好きな面子にとっては、会社の金で大手を振って遊べる絶好の機会だったはず。
それこそ数日前から心浮き立つみたいな。
それが担当マネージャーがアタシに変わって以来、文字通り「やっつけ」モード。
いや、偉い人や社外の関係者も呼んでのイベントだから、そりゃ粗相のないようにはするわよ。
それが秘書の生きる道だし。
でもそれ以上でもそれ以下でもない。
さらにいうと、このイベントを打ち切る機会を虎視眈々と狙っている(だってやらなきゃいけないこと、他にたくさんあるんだもの)。
そういう雰囲気がやっぱり伝わるんだろうな。
ちゃんと「技術」として確立して、気持ちはこもっていなくとも、喜ばれるようなイベントにしなくちゃだわね。

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