夕方から八神純子の「ヤガ祭り」@オーチャードホールに参戦。
開演20分ほど前に会場に着いたら入り口に長い行列ができていて、さすが東京、アタシと同類が沢山いるんだわ、と嬉しくなる。
会場に入ったら、16:30の開演に対して終演時間は20:10となっていて、この長さ、ワーグナー並み(笑)。
「歌いたい曲を歌いたいだけ歌う」と謳っているだけのことはある。
「ザ・ベストテン」でおなじみだったシングルA面曲だけでなく、「雨の休日」や「海のメロディー」といったシングルB面の隠れた名曲たち、また「Mr.メトロポリス」や「DAWA」「LONELY GIRL」のようなアルバム中の人気曲、はたまた「嫌い」といってはばからなかった他人の作品である「さよならの言葉」まで飛び出して、長年のファンとして狂喜乱舞。
ヤマハの音源だけでなく「Mellow Cafe」や「野生の夏が来る!!」といったNECアヴェニュー時代の曲をやってくれたのも驚きでした。
驚いたと云えば、最近の彼女の楽曲。
「約束」のような一聴して名曲と分かるもの以外にも、「翼」は歌い込んで説得力が増していたし、一方で"There you are"や「明日の風」のような珠玉の小品もあり、また「歌が呼んでる」のようなライブで盛り上がれる曲もあり。
若者が支えているヒットチャートに縁はないかもしれないけれど、しっかり同世代に響く曲を作り歌っていることに尊敬の念を抱きました。
岩崎良美、後藤次利、溝口肇といった諸ゲストとの掛け合いも得した気分になれたし、またバックバンドの演奏・編曲も豪華でタイトで、とても上質な4時間半でした(終演は結局20:50)。
しかし彼女、一体おいくつだったっけ?
今wiki見たら59歳ってなってるから、来年は還暦!?
女の人生は男の人生より長いっていうけど、ほんと元気そのもので驚く。
「私は歌で魅了する」。
ヤガ祭りのポスターに銘打たれたキャッチコピー通りの素晴らしいコンサートでした。
来年もやって欲しいな。
今度はムーン時代の曲もレパートリーにぜひ加えてもらって。

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