今日はmichkoのお誘いで「キンキーブーツ」観劇@渋谷。
何年か前のトニー賞を総舐めにした作品であり、また日本人にもなじみ深いシンディ・ローパーが音楽を担当したということで、前から注目していた作品でした。
一方で気になっていたのが、その当のシンディの曲。
以前、ブロードウェイで「リトル・ダンサー(原題:ビリー・エリオット)」観たとき、少年の熱演とは別に、サー・エルトン・ジョンの曲にはあまり感心しなかったもので。
いくらビッグネームとはいえ、やっぱり「旬」ってものがあるからね。
今回のこの作品も最初の1,2曲にはやはり若干の懸念が。
でも主役の一人「ローラ」が出てくるところからはその懸念も氷解。
やっぱりドラァグクイーンって恰好いい!
曲も70年代〜80年代のディスコ・クラブシーンを彷彿とさせてノリがいい!
そこからはもう物語に引き込まれていきました。
特に感動したのはローラが父親との思い出を語る場面。
そう。誰でも親の期待に応えたいよね。
劣等感、罪悪感、自己認識、自己受容、そして自尊心。
マイノリティに生まれた自分にはお馴染みの心の遍歴。
そしてそれがノンケのチャーリー(もう一人の主人公。靴工場を世襲)の父への想いとも重なり、「君と僕は似た者同士だね」というハーモニーへ。
ときには重なり。
ときには寄り添い。
人知れず(?)まつ毛を濡らしておりました。
今度ブロードウェイに行ったなら、本場のパフォーマンスもぜひ味わってみよう。
ミュージカルがハネてからは、連れの皆さま(≒「館」住民)とカラオケ、そしてビストロでのディナー。
いつもは苦手な渋谷の街が素敵な街に見えた一日でした。

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