相模原で凄惨な殺人事件が起きたわね。
どんな人であれ人を殺めるのは言語道断。
許されることではありません。
そんな中、記憶の底から蘇ってきたことがあって。
アタシ、大学生の頃、一時期ボランティアサークルに入っていたの。
そこは主に自閉症児のお世話をするサークルで、彼ら彼女達とその親御さん達と泊まり掛けのキャンプに行ったりしてたんだけど、その中には今回話題となっている強度行動障害を伴っていると思われる青少年もいて。
って今にして思うとであって、当時はそんな言葉はなかったし、アタシ達は「○○くんが"パニック"を起こした」とか「自傷行為」なんて言い方をしていたけれども。
いや、これがまだ小学生くらいであればなんとかなるのよね。
体もアタシ達の方が大きいし、ある意味「抑え込める」。
でも相手が第二次性徴も過ぎ、ハイティーンになった特に男性だったりすると、それこそ宥めるのに大学生や父兄が数人がかりで対応することにもなり。
アタシ、まだ彼ら彼女達の「お粗相」はまだ対処できた。
とにかく蛇口から大量に水を大量に出せば「薄まる」わけだから。
でも屈強な青年が全身全霊を傾けて暴れ出すと、正直「生命の危機」を感じて、情けなくも遠巻きに眺めるだけだった。
そんな日々の中迎えた母校での教育実習。
「健常者」の反応のヴィヴィッドさやはつらつとしたコミュニケーションをとても眩しく感じてしまったの。
志高く、人の力になりたいと入学した学科だったけれど、こうして一介のOLに成り果ててしまっているその背景には、そのようなことがあったという覚書。

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