なんだかどんより。
一足飛びに梅雨になったようなこのムシムシした天気のせいもあるけれど、上司とつまらぬことで言い合いをしてしまい。
その原因は「結婚」。
なぜ結婚しないのかを飲む度に毎回聞かれるので、自分的にはこのやり取りをお約束のように捉えてたんだけれど、アタシのレスポンスの何かがお気に召さなかったようで。
「これだけ価値観が違うんだったらもう何も言うまい」と吐き棄てられました。
上司は本当にアタシに良かれと思って結婚を薦めてたのかしら?
アタシ、思うんだけど、本当に自分が「良い」と思ってることって、人に勧めたりはしないんじゃないかと思うのよね。
「人生が何たるかを知ることができる」とか「自分の意のままにならないことがあるということが理解できる」とか「世の中で信頼を得られる」「出世できる」とかいろいろ言われるけれど、そのために結婚するわけじゃないと思うし(その辛さをお前も共有しろというのも体育会的感性からすると理解できなくはないけれど。理解したくはないが)、そもそも「喜び」というものはとてもプライベートでパーソナルなものだから、それを語ったところでそれに共感してもらえることって本当に稀だと思うのよね。ここに集う(?)日本のバーブラファンなら脳味噌がずれるほど深く頷いてくれると思うけれど。
そう。
楽しさや喜びを共有するという行為は、声高に周りの人を説得するのではなく、カブトムシが樹液を見つけるように、それが存在するところをそれを好む人たちがどこか本能的なところで探り当て、そこに辿り着いたときに同行の士がそこに既にいたからといって抱き合うわけでなく、所在無げに集いながら、目を合わせることもなく「いいよね」「そうだね」と共振し合う、そんなもんだと思うんだよね。
だから結婚の良さを主張する人たちには、というよりその主張自体にはどうも眉唾なものを感じてしまう。自分が絵に描いたような幸せな結婚というものを目にしたことがないせいかもしれないけれど。
なんてことを口にしたのがまずかったのかな。
でも結婚しろ攻撃してくる人には早かれ遅かれ分かってもらわざるをえなかったことかしら。
いずれにせよこんなことで仲良くしたい人と揉めなきゃいけないような世の中は糞だなと思ったのでした。

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