順調に回復しているように思えた父だけれど、姐さまから「術後せん妄」が出たという連絡が入り。
普段から寝惚けて大声で叫んだりあらぬことを口走っている父なので、その内容には特に目新しいものはなかったけれど(でもそういうのに接したことない姐は焦ったと思う)、猫が出てきたのは初めて。
どんな文脈で出てきたのかと、今日見舞いに行ったときに確認してみたら、「とても可愛い猫がこちらを見て笑っていた」と言う。
良かった。
いや、せん妄自体はいいことではない。
でも蛇やらムカデやらイタチやら、ネガティブなものに占拠されているそのイメージの中で、少しでも心休まる表象があったことに救われた気がして。
これはきっと昔飼っていた猫の恩返し。
母との間ではよく思い出話になる彼女だけど、昔気質な父なりに彼女のことは可愛がっていたし、心和むこともあったのだろう。
いつもアタシ達の気持ちに寄り添ってくれていた彼女、父の大事に際し、元気づけに出てきてくれたのだろうと思いました。
ありがとうね。
そんな父も今日はだいぶ元に戻り。
ときどきつじつまの合わないことを口走っていたけれど、9割ほどはまともだったので、きっとこれも日にち薬なのでしょう。

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