「なぜあの人の高いスーツは下品なのか」という惹句に興味を持って購入した林望・岡本和久著「
金遣いの王道」読了。
ファンの方がいらっしゃったら申し訳ないけれど、リンボウという人はかなり糞親父だわね。
そもそも「リンボウ先生」なんていう呼び方自体が「マンボウ先生」こと北杜夫師匠をバカにしているし。
同列に並べるなっての。
それはともかく岡本和久という投資教育家が話している(この本は二人の対談を収めたものなの)ことにはかなり納得できたわ。
企業社会に身を置いて20数年、アタシにも経済というものが大分と身近になって(これは前部署での経験がすごく大きいのだけど)、お金を落とす、経済を回すということが非常に大事なことであることが実感として感じられるようになってきたけど、この本を読んでますます自分のお金は自分が応援したい人やお店、活動に使いたいと思うようになってきたわ。
この本の冒頭に、自分は新聞を読まないのに近所の貧乏な子に読ませるために定期購読していたおばあさんの話が出ていたけれど、これからは自分が直接そのベネフィットを得なくても人が喜ぶならいいか、という考え方もありだわよね。
前述の岡本さんの話ではお金の遣い方には4つの用途があるんだって。
曰く「spend(つかう)」「save(ためる)」「donate(ゆずる)」「invest(ふやす)」。
これはアメリカのマネー教育の教材として使われている貯金箱に書いてあるそうなんだけど、「使う」・「貯める」までは日本人にもお馴染みだとしても、「殖やす」ましてや「譲る」はねぇ。
アタシもしがないOL、しかも、LCC(ローコストキャリアウーマン)。
そんなに元手があるわけではない。
でもたとえば愛する故郷にふるさと納税してみたり、共感できる活動をしている若者が売っている商品を買ったり、素敵な音楽を奏でる演奏家のチケットを複数枚買って友達に配ったり。
そういうことからコツコツ始めようかなと思いました。
お金はあの世には持っていけないものね(笑)。

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