はやかわさんと待ち合わせて、映画「レ・ミゼラブル」を観賞。
制作発表以来ずっと観たかったのよね。
この作品、アタシはまずブロードウェイで観て、そして15周年の記念コンサートのビデオを擦りきれるほど観て。
でもアタシ、今日映画を観て思い知りました。
アタシはこのミュージカルが持つドラマ的な側面に殆ど気づかずに過ごしてたんだな、と。
それは逆説的にその音楽の魅力を証明するものではあるけれど、でも一面的な見方にしか過ぎない。
だって今日のアタシは京都盆地がダムになってしまうほど涙を流してしまったのだから。
舞台でオリジナルのジャン・バルジャンを演じたコルム・ウィルキンソンの慈愛溢れる司祭に触れた辺りから滂沱といって過言でないくらいの涙を流し続けたわけだけれど、ファンテーヌの親心と未練、コゼットとマリウスの若い恋情、エポニーヌの絶望と自己犠牲、そしてバルジャンの意志と慈愛。
「愛」で築かれた耀く王国を見せつけられたかのようでした。
感心したのはその登場人物との向き合い方。
歌が映像と同時録音されているので、歌がセリフのように響き、アップの多用が彼ら彼女達の心情が吐露されているように、いやもっというと、観客自らの心情のように感じさせることに成功しています。
外見だけで説得力を感じさせるキャスティングも見事。
「ムーラン・ルージュ」や「シカゴ」など、「らしさ」を薄めて大ヒットになったミュージカルも大好きですが、ここまで王道で感動させてくれると、もともとミュージカル好きな自分としては天晴れとしかいいようがありませんでした。
あと何回観に行こうかな。
夜は錦で買った食材で鍋@はやかわさん宅。
ふぐの白子が超旨かった〜。
清水の舞台から飛び降りた甲斐がありました。


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