実家の最寄り駅のホームに立つと一面の緑に目を奪われる。
要は見渡す限りの田んぼなんだけど、この先自分はどんなところで暮らしたくなるのだろうとふと。
年齢制限で寮を追い出されるとき、親友の家や馴染みの店に近く、音が出せたり交通の便がいい今のマンションに決めた。
先日来のゴミ投入事件を除けば住み心地は悪くない。
地元探検のお陰でふらっと入れるお店もできた。
でもこの約6年で変わったことも多い。
馴染みの店は閉まり、友達の顔ぶれも変わり。
週末ごとのホームパーティーを夢見ていたけれど、加齢とともにエネルギーが枯渇してきたのか、年に数回できればいい方。
一方、植物育てるなんて邪魔くさいと思っていたのに、花を世話してみたら意外とはまってみたり、猫を飼いたいという欲望は募るばかり。
年が経てば環境も変わるし、何より自分の価値観も変わる。
それがまたどう変わるかが自分でも読めないのが困ったものなんだけど、「老後は絶対都心のマンション派」を自認していた自分も、もしかしたら「田舎で土いじり派」に豹変している可能性もあるなと、風になびく緑の絨毯を見ながら思った次第。
こんなこと考えてたらぜったい家は買えないな(笑)。

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