このところ「
カーネーション」と並んではまっているのが「
スコラ|坂本龍一 音楽の学校」。
"教授"坂本龍一が音楽の歴史を紐解いていくのだけれど、浅田彰との話の噛み合わなさが見ものなのです。
というのは、冗談だけど(でも半マジ)、今週のプログラムはフランスの作曲家、サティ。
「ジムノペディ」や「グノシエンヌ」、あるいは「ジュトゥヴ」辺りでお馴染みの作曲家だけど、サイレンやタイプライターと云ったノイズを音楽に取り込んだり、BGMの先駆者ということで、とても興味深く拝見しました。
ちょっと前に、ある声楽家のブログに「今の大衆音楽はドイツ音楽よりもフランス音楽の流れを汲んでいるので、ポピュラーに興味のある人は、むしろフランス音楽を学ぶべき」みたいなことが書いてあって、そうなの?と思っていたんだけど、今日iPod touchでたまたま流れて来たPrinceの"Alphabet Street"を聴いてたら、ノイズのサンプリングに溢れていて、なるほど!と妙に納得しました。
20世紀初頭のパリって前衛的だったんだなぁ。
その他の回でも、例えばドビュッシーの音楽はインドネシアのガムランの影響を受けているという話があって、ウチの団は何故かフランスものが得意と思っていたけど、それは単に(?)アジアの血が共鳴しただけだったのかと分かったり(^_^;)、いろんなところで知識と実体験がつながって、見る度に知的興奮を覚えるのです。
第1シーズンを見逃したのが悔やまれるなぁ。
ところで日曜の当団の演奏会。
満を持して(?)録音を聴きました。
演奏会後、複数のお客様から「音としてまとまってきたね」「パートバランスがよかった」というお褒めをいただいたのだけど、その意味が分かりました。
今回のメンバー、声楽的な意味ではベストとは言い難いところがあって、例えば僕がいるテノールだと、主砲が2人少なくなっている状態で、こんな脆弱なテノールではお客様にお聞かせできないかも、なんて思っていたんだけど、それがむしろコーラス的にはスッキリ聴こえたりするところも多く。
合唱はまずは「揃える」ことが大事なのねん。
音楽的マスゲームというか。
先日、ウチの指揮者が「合唱のお作法」を求めていたけれど、前回までのウチの団はよく云えば「ソリスト集団」であって、「合唱団」ではなかったのかも、なんて思いました。
いずれにせよ、前々回よりも前回、前回よりも今回と、回を重ねる度にimproveしてきているのが自分でも実感できて、嬉しいことでした。
ソロとは違う意味で、合唱も奥深いものですね。
願わくばどちらの作法もマスターしたいなぁ。
・本番でいただいたお花達。右下のはブルーローズ(^o^)。


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