二日ゑひ。
ビール→焼酎→グラスワイン5杯と飲んだから、いくら昼前まで寝ていたとはいえ、そんなものか。
ワインバーはいろいろ飲めるのはいいけど、あれもこれもと飲みたくなり、しかも各々キャラクターが違うもんだから、味に飽きることがないのが危ないところだなぁ。
午後からは久しぶりにシラぴーとサントリーホールのコンサートへ。
お互いtwitterでフォローし合ってはいるけれど、やはりたまには会わないとね。
今日はラッキーなことにタダ券が当たったので、室内楽なるものを聴いてきたんだけど、これが期待以上によくて。
ピアニストのメナヘム・プレスラーという方は87歳のお爺さんなんだけど、なんと美しい音を奏でられるのかしら。
いや、美しいだけではない。時には力強くアンサンブルを引っ張り、時には温かくアンサンブルを包み込まれる。
これが弦楽四重奏曲におけるピアノの理想的な役割なのだなぁと感心しました。
弦楽の方もヴァイオリンの竹澤恭子さんが特に素晴らしい。
チェロの堤さんにせよ、彼女にせよ、協奏曲のソロでも通用するような方が4人も顔を合わせて親密な音楽を奏でられるだなんて、考えてみたらこんなゴーカな形態の音楽は他にないかもね。
プログラムの中では、僕はシューマン、特にその第3楽章が気に入りました。
これぞシューマン!と云えるような濃密なロマンが香り立つ楽章で、それを4人のメンバー各々が自らも反芻するように慈しんで演奏されるのね。
先日、どこかのネットのニュースに、音楽をやったり聴いたりする人は孤独を覚えることが少ないとかいう記事が載っていたけど、そりゃこんな時間を味わえたらもう陶然としちゃうもの。
猫と音楽とチョコレートと。
これらのものに囲まれていたら、マジで一人でも暮らせるのかもと感じたひと時でした(^_^;)。
そしてラストのドヴォルザーク。
今は売られてなくなってしまった母方の祖父母の家の風景が目の前に広がりました。
庭に実るトマトやキュウリ。
壁の向こうに広がる稲穂。
カラス避けの銀色のテープ。
そして青空。
彼の音楽は不思議なほど僕らの心に郷愁を呼び醒ましますね。
演奏会後は近くのスタバで知り合いの音楽家の噂話に興じてお開き。
♪サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン
フェスティバル・ソロイスツ FINAL
・日時 2011年6月19日(日)14:00開演(13:20開場)
・出演
ピアノ:メナヘム・プレスラー
ヴァイオリン:竹澤恭子
ヴィオラ:豊嶋泰嗣
チェロ:堤剛
・曲目
シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op. 47
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 op. 10
ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 B162

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