年末の創立記念パーティーに向け、各グループのリーダーを集めて説明会。
もう前向きな意見続出で、やっぱりウチの会社はイベント好きなんだな、と再認識。
ある意味、こんなに盛り上がるミーティング、始めてだったかも。
楽しい(笑)。
夜はバリトンくんのソロコンサート。
フォーレにまじめに取り組んでいるのがよく分かるプログラムでした。
渋すぎると云えば渋すぎたかもしれないけれど、
往年の名伴奏者にも褒められたと云う「ゆりかご」はさすがの出来。
もともとイノセントな感性がウリな彼だけれど、これには一種大人の男の哀愁が感じられて、この方向で伸びていくと、役柄やレパートリーが拡がるかもしれないと思いました。
クリスマスキャロルの「聖なる夜」やトスティの「アヴェ・マリア」もよかった。
でも声楽のリサイタルに行くと、かなりの確率で感じるんだけど、伴奏者というものは、もう少しどうにかならないものか。
いや、今日の伴奏の方が彼の音楽を邪魔していたとは思わない(除:ホワイトクリスマス。これはいろんな意味で顔をしかめざるを得なかった。伴奏者の責任だけではなく、ことアメリカン・ポップスに関しては、バーブラ・ストライサンドと比較してしまうので、そんじょそこらの歌では満足できないのです)。
でも伴奏がバリトン君の魅力をさらに引き出していたか、音楽として化学反応を起こしていたかと訊かれると、残念ながら答えは「否」。
バリトン君自身がブログに書いているように、歌曲というものは歌とピアノだけで、詩が持つ世界を完全に表現しきらないといけないのにね。
寺嶋陸也さんや山田武彦さん、小原孝さんといったビッグネームは彼にはまだ早いにせよ、先日市原愛さんと組んでピアニズム溢れる伴奏を披露して下さった丸山滋さんや、クラシックからポピュラーまでなんでもござれで歌を盛り上げてくださる金井信さんとか、世の中には素晴らしい伴奏者が沢山いらっしゃるだけに、彼や先輩プリマを含め、この辺り無頓着な歌手が多くてもったいな、といつも思うのです。
でもあれかな。
変な話、ソリストは舞台の上では独り。
音楽的に高め合うとかそういう話よりも、まずは味方というか、気持ちが安らぐ相手を求めたりするものなのかしら。
聴衆としてはもっとスパーク、というか、ゾクゾクする瞬間を期待したいんだけどね。

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