再来月の歌い合い会に向けて曲を物色中。
「いつかバーンスタインの"Make Our Garden Grow"を歌ってみたいんだよね」、と音楽仲間に話したところ、「そんなこと言っていたらすぐに50歳になりますよ。歌いたい曲は声が出るうちに歌わないと!」とハッパを掛けられ、「キャンディード」の楽譜を引っ張り出してくる。
こんな音出ねぇよ・・・(-_-;)、とか思いながら楽譜を繰ってたんだけど、ふと改めてRichard Wilbur & Johon Latoucheの歌詞の素晴らしさに涙がこぼれ。
And let us try, before we die, to make some sense of life.
(死ぬまでに人生の意味を見つけようよ)
歌詞はこの後、できることを精一杯やって、家を建て、薪を割り、畑を育てましょう、と続くんだけど、働いて生活を営んで行くことが社会につながっていくことなんだなぁと改めて。
そう。労働は尊い。
なんて書くと共産主義者みたいかしら?(^_^;)。
でもね、和民の社長の渡辺美樹さんとかウチの商品担当役員(卑近な例で悪いけど)の話とか聴いていると、本当にそう思う。
なぜ働くのですか?と問われた時、「好きだから」と答えられる幸せな人もいるだろうし、「お金のため」と割り切っている人もいるでしょう。「自らの有用性を確認したいから」という人もいるかもしれません。
でも渡辺さんやウチの役員の観点はちょっと違う。彼らは信じているのですね。自分が推し進めたいと思っている仕事が、世の中を潤すということを。社会の役に立ち、人々を喜ばせるということを。これはある種の信念であり、信仰です。
人は自分のためにはなかなか死ねないものですが、愛するものや信仰のためには身を捧げることができる。
いや、働いて死ねとは言ってないのですが、彼らの強さはそこにあるのだろうな、と。
働いていると、いろんなことで悩んだり、揺らいだりしますよね。
ひと言で云うと、「こんなことやって何になるのかなぁ」というのが、その原因。
でも自分の仕事が、社会を、世界を、よりよくすることにつながっていると考えられたら、自分ならとても意気に感じる。
スーフリ君(仮名)の話によると、この時期は大学3回生にとって、OB訪問のシーズンとのこと。
どんな仕事をするか、いろいろ頭を悩ませている人も多いと思いますが、「"社会とのつながり"という観点で自分が最も語れるフィールド」に就職を決める、というのも一つの選択肢かな、と思いました。

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