晩ご飯は豚骨ラーメンにしました@めんちゃんこ亭。
ほかほか〜。
・気温を示す電光掲示板。華氏19度って摂氏何度よ!?(零下であることは間違いなし)。
てか、今回アジア食に走り過ぎ?>自分。
でもいいの。ブランチはちゃんとハンバーガー食べたから。
・ハンバーガー@Nolita(North of Little Italy)の
レストラン
ブランチはこちらに嫁いで来た元同僚(♀)に連れて行ってもらったんだけど、すっかり逞しくなっていてビックリ。
中国やタイですら出張を怖がっていた彼女が、学術研究のためとは云え嬉々としてガーナにまで赴くようになっているとは!
話題もUNでのインターンの話から家族計画にまで及び、オジサンはタジタジでしたよ(笑)。
人は環境を与えられると活き活きと成長するものなのですね。
午後からはミュージカル"
Billy Elliot"を観賞。
でも作品賞含めトニー賞で10部門も獲るほどのミュージカルとは正直思えませんでした。
確かに主役の少年はとても頑張っているし、確かに家族で楽しめる。
でも敗因が二つ。
一つはエルトン・ジョンのスコアが陳腐なこと。
カンダー&エッブやソンドハイムを持ち出すまでもなく、ミュージカルの曲にはスタイルが必要。彼の曲にはそれがない。
もう一つはタップダンスに対する違和感。
ビリーはバレエダンサーになりたかったのであって、ボードヴィルのエンターティナーになりたかったのではない。
確かにところどころ「白鳥の湖」が出てきたり「ピルエット」が出てきたりするし、「チュチュ」に到っては出ずっぱり。でもダンスシーンの殆どがタップダンスでは考証が違うと云わざるを得ません。
ただ、サッチャー政権下で炭鉱を力ずくで閉鎖しようとする国家権力に、ダンサーになりたい男の子を奇異の目で見る社会通念を重ねていたのは、見事な演出。この同時進行感は音楽やダンスにしか出せませんね。
またビリーがマイケルと婦人服を着て踊るシーンもよかったです。最後には巨大な衣装だけが踊ったりして。ダンス自体が好きなビリーと、単に(?)ピラピラしたいだけ(?)のマイケルの志向/嗜好の違いが明らかになりました。
って、自分はオキャマなので、マイケルの肩を持ちたい部分も大いにありますが(でもトランスヴェスタイトではない)。
またこのシーンはビリーを取り巻く偏見を象徴する場面でもありますし、また「趣味」は違えどマイノリティ同士のシンパシーが流れる温かいシーンでもありました。
いろいろ書いてしまいましたが、本人の努力や意志はもちろんのことですが、子供の才能の芽は摘めないし、またその才能は見つける人がいて、後押しする人がいて、ようやく花開く、というメッセージには甚く納得しました。
でもこれに$100も払うのなら、やっぱりDVDで原作の映画を観た方がいいと思いますがね。イギリス労働者階級の訛った英語に苦労しなくても、ちゃんと字幕も出るわけですし(苦笑)。
・ビリー・エリオットの看板
そして夜は今回の旅行のメインイベントの
千駄ヶ谷スタイル@カーネギーホール。
特に男声陣の充実振りが光りました。
さすが
与那城さん、2週間前からNY入りなさって体調を整えてらっしゃっただけのことはある。
ってこのためだけではなく、日本で出演されるオペラのレッスンが主眼ではあったようだけど。
いずれにせよ実力が伯仲した4人のカルテット。
このような仲間が出来れば、音楽的にももっと切磋琢磨して充実したものになるだろうと、バリトン君の将来にも思いを馳せたのでした。
しかし今日の曲目のアレンジ、どなたがなさったんだろう。
とても素敵なハーモニーだったので、ウチの演奏会でも採り上げてみたいなあ。
・ホールの中


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