今日が文化の日だってこと、全く意識していなかったんだけど、今日はコンサートのハシゴ。
まず一件目は弊社が「緩く」所属している企業グループのオーケストラ公演。
アマチュアながら、サン=サーンスの「オルガン付き」なんてド派手な曲をぶちかましていました。
昨年同じ団を聴いたときには、かなりアンサンブルが崩れていたけど(爆)、少なくとも今日のこの曲ではときどきハッとさせられる瞬間すらあり。
というか、歌でもそうだけど、鍵盤楽器が入ると、なんだか安心するのよね。少なくとも音程的には揺るぎないものがあるから。
今日のこの団の演奏も、パイプオルガンが入るたびに、リフレッシュされていたような気がしました。
でもこの演奏を聴いて改めて思ったけど、演奏の質というのは、要は集中力ですね。更に云うと、どこまで心の行き届いた演奏ができるか。
変な話、音楽が輝く瞬間は、どんな下手な団であれ、必ずあるのです。
でも下手な団は、自分たちが好きな箇所とそうでない箇所の差があり過ぎる。
学校の模試じゃないけれど、総合点でいい順位を取ろうと思ったら、少なくとも平均以下の箇所(科目)を皆無にしなくちゃいけない、なんてことを思いながら聴いておりましたよ。
しかし僕も気づけば何時の間にやらすっかり「アマチュア好き」。
かつてははやかわさんを揶揄したものだったけれど、これも営業活動のうちだからね。世の中、give & takeです(つか、give, give & giveだけどね。意識の持ち方としては)。
そして夜は2件目の演奏会へ。
こちらは二期会オペラ研修所の方たちの声楽コンサート。
マスタークラス在籍中の方々と本科で終了なさった方が混じっていましたが、本科とマスタークラスの間には看過できないくらいのレベルの差があることを感じました。
つか、ウチの団でも本科なら行ける人が、4,5人はいそうな感じ???(言い過ぎ?)。
でも変な話、こういう選別でいいのよね。
だって、この日本で音楽で食べて行ける人なんて、ほんの一握りだから。
徒に夢だけ見させて、受け入れの態勢が整っていないのだったら、それはお互いにとっての不幸。
マスタークラスに上がれるかどうかで、彼ら/彼女たちも本当にドキドキしたことだろうけど、上がれなかった人もそれで踏ん切りがついたんじゃないかと思います。音楽は趣味として付き合っていけばいいわけだしね。
最後に、こういう(↓)試み、芸術を志す者と社会、両方に取って大事な取り組みだと思います。
・高松市、保育所に「芸術士」派遣 全国初、伊の幼児教育参考
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009103001000067.html

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