このところ、なぜか六本木に行くことが多いんだけど、この街ってなんか不思議なムードが漂ってるわよね。夜の街というか健康感ゼロというか。
なんでそうなのかな、と思ったんだけど、一つにはこの街ってデパートが存在しないのよね。だから家族連れが来ないし、家族連れが持っている平和でのどかなイメージがない。
それから首都高が目抜き通りの上をドカンと走ってるから、視界が遮られてとにかく暗い。
初めてこの街に来たときは、外人さん、しかも白人が風俗のチラシを配っている姿を見て、意味のない優越感を感じたりもしたのだけど(ふめい)、本来的な意味での生産活動とは無縁の街という意味で、もしかしたらこの街って東京のブラックホールなのかもしれないなと思いました。
交通の便もさほど良くなく、だからある意味隠れ家的な需要はあるのだろうけど、やはり隠れ家は隠れ家。押尾学のような事件が起こったり、あるいは金と欲にまみれたヒルズ族の犯罪の舞台になったりするのも、この街の隠微で後ろ暗い雰囲気が何かをおびき寄せているからなのでしょう。ZEMMが部屋を借りつつもこの街には住めないと云っているのも理解できる気がします。
ところで
以前の日記に書いた
小栗慎介さん。
文章も面白いので、いつもブログを拝読してるんだけど、
今日の日記になかなかいいことを書いてらっしゃいました。
「音楽や、野球、生まれながらに得意で、所謂、「センスの良い人」はいるかもしれないけれど、何かを極めていく上で、一番大切な才能は、やはり、その物事を、どこまで「好き」と、思えるか。やはり、それに尽きますね。」
そうなんだよな。
学者にしてもミュージシャンにしても勤め人にしても、一流の人を見ていて思うのは、ほんとに彼らは自分の仕事が好きで好きで、寝ても覚めてもそのことばかり考えているし、そのことを苦とも思わない人が多いように思う。
それに引き換え自分は・・・とも思ったりするけど、これはこれでまた自分の人生だし、こういうつまみ食い的な人生にもそれはそれでいいところはあるのでしょうね(と思いたい)。
なかなかチャンスがなくて、彼の音楽をまだ聴いたことはないけれど、今度ライブをなさるときには、ぜひ駆けつけてみたいと思いました。声質も同じテノールだしね(一緒にするな)。

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