このところ楽しみにしているドラマが、毎週土曜日の21時からNHK総合で放映されている「
遥かなる絆」。
有り体に云えば中国残留孤児の話なんだけど、これを観てると、縁って何だろう、家族って何だろう、と思わず考えてしまいます。
前回は主人公の玉福が、育てのお母さんを中国に残したまま、日本に旅立ってしまいました。
文化大革命の最中、日本鬼子として迫害を受ける玉福の行動を責めることはできません。
でも中国に一人残されたお母さんの気持ちを考えると・・・、涙が止まりません(ばばあ)。
よく無償の愛は母の愛だけなんて云いますが、ひたすら息子のためだけを考えて粉骨砕身してきた彼女。
しかもその息子は、血がつながっていないばかりか、ついこの間まで自分達を迫害してきた敵国の人間。
その日本人の子供を手塩に掛けて育ててきたのに・・・。
息子の幸せを願いつつも、その心中はとても辛く苦しかったことでしょう。
翻って自分。
何にでも見返りを求めてしまう自分の浅ましさが嫌になります。
でも一番自分に欠けているのは、そういう嫌な感情と向き合うことのできる強さかしら。
精進しなければいけませんね。

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