まぁ大体において理由と呼ばれるものが存在するわけです。
道は人間や獣が行き交い続けてできあがるみたいな。
道先には何かがあるのでゆくのです。ずんずん歩いてく。
目的は何かを手に入れるため。目的は何かをするため。
目的は目的を見つけるため。道先案内人は居眠りしている。
道の途中は手持ち無沙汰でした。道中フリータイム。
気が付くと ♪ぴゅ〜ぴゅ〜♪口笛です。自由なメロディー。
自由だけど不確かなメロディー。自由だから不確かなメロディー。
規則的に大腿部に打ち付ける両の手のひらのリズム。
音楽っていう物はそれだけでは存在しないのかもしれません。
“なにかのついでにそこで鳴っている”みたいな。
“これだけじゃなんかもの足りないから音でも入れよう”みたいな。
駄菓子に付いてる【おまけ】みたいなものかもしれません、音楽って。
「お菓子もう一個欲しいなぁ。買おうかなぁ」って思ってしまいます。
【おまけ】のせいで思ってしまいます。
神の力のようですが、まるでそれは、悪魔の力のようです。
なぜなら、それによってあなたは身銭を切ることになるからです。
大切な大切なお金をお菓子と【おまけ】に、はたいてしまう。
そしてそのうちに気付くでしょう。
いつしかお菓子目当てでなく【おまけ】目当てで買っている自分に。
主役交代と言ったところでしょうか。
時代はいつも次のヒーローを待っているものなんです。
「列車での長旅だ。レールと車輪が擦れる音がいいね。
等間隔の枕木が奏でるのはまるであの日の手のひらのリズム。
しかし音楽が必要。B.G.M.ではない音楽。聴きたい音楽。
聴きながら車窓から眺める景色はB.G.V.。バック・グラウンド・ビュー」
そんな事を言いながら彼はウォークマンをカバンから取り出しました。
イヤホンから流れ出したミュージック。
移りゆくB.G.V.と共に列車は走る。
彼が聴いていたのはジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ。
そのセカンド・アルバム“ALBUM”を聴いていました。
今でもそれを聴く時には必ず当時の車窓景色が彼の脳裏に浮かぶ。
やっぱり音楽って【おまけ】なんかな存在じゃぁないみたい。
だって人間の【思い出】の中にまで付いてくるんですから。
そして彼は全く覚えていないのです。ジョーン・ジェットとの出会いを。
彼女を聴くようになった理由やきっかけを全く覚えていないのです。
ただ彼女、ジョーンは当時と同んなじように今も道を歩いてる。
ただ彼は当時と同んなじように今も彼女に夢中なのです。
今年9月22日でジョーンは50歳を迎えます。
ハッピー・バースデイ・ジョーン!
こんな企画が渋谷であるよ。
JOAN JETT Birthday Memorial Special Live 2008【We Love Jett !】
9月21日(日)東京・渋谷Club Crawl
出演:フジヤマ☆ジェット,Number3,K-starr&The Numbers
IDOLLS,環七スピードキャッツ,Rico Jett and White spider
DJ:淳吉郎
開場;17:30 開演;18:00
前売;\2300 当日;\2800
1983年発表、JOAN JETT&THE BLACKHEARTSのアルバム“ALBUM”。
数あるジョーンのアルバムでもこの盤が最高かな。ここから始まってしまった俺のジョーン人生。ゴメンね、直筆サイン入りで。ジョーンをリスペクトしてるバンドマンは多い、当然だけどね。なかでもニッポンじゃぁギターウルフのセイジさんが有名だね。ギターウルフの浜松ギグでの打上げに参加できた機会があったよ。「セイジさん、ジョーンで一番好きなレコードどれですか?」「いやぁ選べないよ。全部最高だもん!」俺は彼のジョーンに対する気持ちの深さに落涙したんだ!

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