そうだね。そりゃぁ飽きるって。毎日毎日、同んなじ方向へ。同んなじ手口で。同んなじ乗り物で。山の手ラインは同一車両。終着駅無し。ってんで廻ってる。ぐるぐるぐる。
運転手もたった一人。オンリーユー。キミだけさ。キミにボクが乗る。いやキミはボクだ。ボクかもしれない。オンリーミー。キミがボクに乗る。のりのりのり。
キミ(そしてボク)は年中無休の24時間営業の不眠状態みたいなコンビニエンス・ストアーの看板プレートみたいに光ってる。発光してるんだ。同んなじ場所で。同んなじ向きで。同んなじ光線。あくびをしながら。不眠状態。「俺の趣味は人間観察。全てがネタになるのさ。掲示板の。ブログの。な。ほら見てみろ!バカばっかりだぜ」そんなキミ(そしてボク)も誰かに見られてる。んだ。ネタにされてる。なってる。んだ。ボク(そしてキミ)も誰かに見られてる。コンビニエンス・ストアーの看板プレートの光。コン看光。こんかんこう。あくびをしながら。ねむねむねむ。
据え膳食わぬは男の恥。だってさ。据え膳だって自分で用意しちゃうんだぜ。据えちゃうんだ。だって恥カキたくねぇもん。恥ずかしいもん。カキたくねぇよ。かきかきかき。
旅の恥は掻き捨て。だってさ。“掻き捨て”ってなんか痒そうだな。かゆそー。かゆいとこかくにもむずかしい。痒い所に手が届く。そんな相手が居ないなら。DIY。ドゥー・イット・ユアセルフ。おのれのちからでやりんしゃい。って。わりばし使って掻いちゃった。ぽりぽりぽり。
上記の事を考慮に入れ。熟考。ドゥー・ザ・ジュッコー。100円ショップで。100円のお膳と100円のスナック菓子。購入。合計200円。消費税込みで206円。消費税は3l。そんな時代があったんだ。だっだっだっ。
事実は小説よりも奇なり。だってさ。小説みたいな、映画みたいな恋をしたいんだけど。毎日、感動のラストシーンを演じたい。毎日、衝撃のラストシーンを演じたい。そんなフィクションまみれなノン・フィクション。はっくしょん。でも相手がいないんで。しょうがないから映画を観よう。たった独りで観よう。様々なラストシーンをまぶたに焼き付けよう。脳裏に焼き付けよう。って。でも。焼き付ける前に前準備。どんだけ〜っ!一個だけ。けっけっけっ。
衛星放送と契約した。西暦1996年の出来事さ。映画をビデオテープに焼き付けよう。って。観たい時に観ようぜ。って。ひとりぼっちのあいつみたいな感じのキミ(そしてボク)は焼き付けまくった。ダビングしまくった。んで観まくった。映画を。アパートの部屋ん中で。似非映画好き。かもしれない。映画館には行かなかったんだもん。テレビジョンのワイド・スクリーンが関の山だもん。だけど。気の効いた名ゼリフを覚えた。複写した。拡大コピーした。復唱した。あぁ〜あぁ〜あぁ〜。
ディジタオ・キャメラもデェィー・ヴァイ・デェィーも無い時代。信頼置けるのは心の瞳(ひとみ)。頼りになるのはマイ・マインズ・アイ。これしかない。キミの自慢の色眼鏡。このボクに掛けてくれ。ボクの色でキミを観るから。そぉして合図を出すから。タイミング見計らうから。そうやって世界が廻ってるのは本当さ。戦争だ。バンバンバン。
刺激が無ければ意味が無い。生きてる意味が無い。だってさ。ごめん。解からん。“意味”って言葉が意図しようとしてる部分が解からん。メッセージソングの常套句だとしても解からん。ボクには。ただ、生きてりゃぁ充分。ただ、その存在を感じていれれば充分。なのだ。ボクにとって。だけどきっとみんな刺激を求めるから。アッパー指向だから。求めすぎるから。だから倦怠期がやって来るんだ。倦怠期がやって来る。ハァハァハァ。
そんなこんなのどんなこんなで。どんぞこんぞのそんぼこんぼで。西暦2007年。6月。ロック・ガッツ。あぁ〜眼がショボショボしてきた。もう歳だしなぁ。心の瞳が霞んでしまったら。カスンデシマッタラ。そりゃぁもう大変っ!終わりさ。THE END。ジエンド。1年間近くなぁ〜んにも利用してなかったんだ。観てなかった。衛星放送。刺激が無ければ意味が無いとか生きてる意味が無い。とかじゃぁなくって。存在を感じなくなってしまってた。お金だけ提供してた。契約通信料。もったいない。からね。倦怠期なんてのを感じる前か。感じた後か。いやいや。存在すら感じてないんだから。「あぁ〜飽きちゃった」とか「あぁ〜ワンパターンいっつも同んなじ」とか「浮気しようかしら」とか。そんなチンケな発想発言浮かぶスキマ無し。勝手に終着駅。勝手に幕引き。ずるずるずる。
衛星放送ワオワオワオ。カイヤク解約バイバイバイ。
今までホントにありがとさん。
1965年発売、THE BEATLESのアルバム“RUBBER SOUL”。A面4曲目に『NOWHERE MAN(邦題:ひとりぼっちのあいつ)』収録。
1967年発売、SMALL FACESのアルバム“FROM THE BEGINNING”。A面2曲目に『MY MIND'S EYE(邦題:心のひとみ)』収録。

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