10月28日に浜松のTHE SLICKSというバンドが、2年ぶりに東京でGIGを演るっつー事で、昨晩、道路探索。東京への。クルマで行くんだ。
「探索中に遭難しちゃぁまずいっ!」ってんで、ぼくはヘルメットを着用した。部屋ん中で。ペンライトも所持。自分の所在を他人に知らせなきゃぁね。
でも、もし、探索中に、ぼくが小学生時代に大ファンだった山口百恵さんが部屋に現れたとしたら、確実にぼくはペンライトを振るつもり。「モモエっちゃぁ〜ん!」って『8時だよ、全員集合』ん時に、ハチマキ巻いた親衛隊が声を合わせて大連呼してたのを真似るつもり。ひとり親衛隊を気取るつもり。
でも、百恵さんは現れなかったんだ。
探索機はネット・マップ。そして所有する全日本道路マップ。
東名高速道路を使用って事までは判明。「おぉ〜東名の"東"は東京の略称だったんだ。なになに?"名"は名古屋の略称だったんだっ!そりゃそうだ、東京名古屋高速道路だったら長すぎて道路標示看板制作屋も大変だもんな」ってね、納得したんだ。世間知らずは学ぶのみ。
「浜松インターから東京インターまでだな、使用するインターチェインジは」って事までも判明。すごいなぁ、マップって。地図って。どうやって、あんな細かく道路を、パーソナル・コンピューター画面に、地図帳紙面に表示してるんだろう?写真、パチパチ撮ってんのかな?
行く先は東京23区内ではなく武蔵野市なのだ。JR中央本線武蔵境駅近辺のSTATTOというライブ・ハウスなのだ。
探索は続く。
「おぉ?中央自動車道を使用して調布インターチェインジで降りりゃぁ武蔵野市まで一直線だぜ!」って事が判明。「なになに?中央自動車道は高井戸っつーとこっから始まってんだ!こんなら速いぜ。話は早いっ!」って独り合点納得。ガッテンナットク。いい響き。ボブ・ディラン唄いそう。
「高井戸ってなんだぁ?仲井戸なら知ってるぜ!」「おいっ!東京インターチェインジと高井戸インターチェインジ、繋がってないじゃんっ!」。
そこで気がついた。ぼくが所有する全日本道路マップは、なんと1991年初版だったのだ。15年前の地図帳だったんだ。「最近は市町村合併やバイパス開通多いからね。やっぱ最新型のマップ購入だよな。きっと高井戸と東京は直通で結ばれているはず。あの男とあの娘みたいに」つってね。
善は急げ。昔の人は言ってるよ。んで本日購入。最新型マップ。全日本道路マップ。すごいら。
マップ開けたよ。見たよ、東京近郊。ないよ。高井戸と東京、離れたまんまだよ。
ぼくは決心した。10月28日までに高井戸インターチェインジと東京インターチェインジを結ぶ高速道路を設置するよう、日本道路公団に嘆願する。嘆願書を6966万枚送付する。
B.G.M.「BOB DYLAN/HIGHWAY 61 REVISITED」


《左》1978年発表、山口百恵のアルバム『曼珠沙華』。ぼくが買った初めてのアルバム。《真ん中》ドリフターズ時代のカトチャ。《右》1965年発表、ボブ・ディランのアルバム『追憶のハイウェイ61』

0