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2007/9/27

9月の提言:老舗企業の不易流行から学ぶ  ビジネス

現存する日本最古の企業は、飛鳥時代(589年)に創業された天王寺市にある寺社建築(宮大工)の金剛組である。また世界最古といわれるホテルは、養老2年(718年)に創業した粟津温泉の旅館「法師」(石川県小松市)だ。

このように1400年以上も前から続く老舗企業が現在も存続している。業種で見ると江戸時代までに創業した老舗企業は、和菓子、旅館、酒造、医薬品、呉服・和装などが多い。ちなみに、現在上場している製造業で日本最古といわれるのは1590年創業の住友金属鉱山である。江戸時代には、松坂屋(1611年)、三越(1673年)などの百貨店をはじめ、製薬、醤油・油脂、鉄鋼、輸送機器、銀行、商社、建設など多くの上場企業が創業している。

では、こうした老舗企業は「何を変化させず」「何を変化させて」きたのか。老舗企業を対象とした調査結果によると、「変化させていない伝統」は次の6つである(以下、横澤利昌編著「老舗企業の研究」(生産性出版)による)。

1.顧客第一主義
2.本業重視の経営・堅実経営
3.品質本位
4.製法の維持継承
5.従業員重視
6.企業理念の維持

一方、時代の流れに応じて変化させてきたのは、主に次の5点である。

1.商品・サービスに関する顧客サービスへの対応
2.時代の半歩先を行く
3.販売チャネルを時代に合わせて変更
4.本業の縮減を前提とした新規事業の確立
5.家訓の解釈を時代に合わせる

このように、老舗企業は“顧客第一主義”を原点に、時代の流れに合わせて革新を続けてきたといえる企業群だといえる。

別の調査によると、老舗企業はベンチャー企業に比べて、企業理念が明文化されていないという結果となっている。これはベンチャーは企業ビジョンや企業理念を明文化して価値観の統一を図る必要があるが、老舗企業はすでに理念が浸透していて明文化するまでもなかったと見た方がよい。

重要なのは老舗企業といえども、果敢に変化していることある。例えば、100年前に創業した株式公開企業をみると、ほとんどが事業内容をシフトしている。1899年創業のNECは、当初米国企業との合弁会社として、電話機の輸入販売からスタートした。現在では、皆さんもご承知のように、C&C(コンピュータと通信)分野へと事業領域を広げている。更に、カゴメ、森永製菓、凸版印刷、日清製粉など多くは事業構成を変化させているである。

ところで、老舗企業とはいかないまでも、歴史のある伝統的な企業あるいは成熟企業の中には、変革の意識が乏しい企業が散見される。こうした企業は、本業重視、堅実経営の名のもとに新たな事業のタネ探しを怠っていないか、守りの経営といえどもタイムリーな攻めを忘れていないか、などを自問すべきである。

老舗企業の不易流行、つまり、不変の原理(不易)と可変の原理(流行)から学ぶべき点は多い(注2)。


注1:
金剛組は2005年11月に高松建設の傘下に入った。

注2:
老舗企業の「不易流行」に関しては、拙著『ブランディング・カンパニー』(経林書房、但し、現在絶版)のpp.77-81及び pp.119-129を参照。

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2007/9/22

世の中どうなってんの?  日記

最近、時間をみてこまごまと書きためていたコメントがどうもピンときません。一つは朝青龍問題で、もう一つは安倍政権崩壊に伴う自民党総裁選挙です。そこで、これまでの下書きを無視して、書き下ろしてみました。

先ず。朝青龍問題に関しては、ことの本質は「巡業に参加する義務がある横綱が参加しなかった」点にあります。歴代の横綱をみると。たとえば輪島のように腕を痛めていても参加していたようですから、モンゴルでサッカーもどきの演技(?)をできる朝青龍が不参加というのは解せません。仮病ではないかと疑われても、これはひいき目に見ても納得せざるをえません。このような事態なった原因は、高砂親方の指導力(要は、ちゃんとしつけをしてんのか?)の問題、相撲協会の事なかれ主義の問題、朝青龍本人の資質の問題、この三つがあると思います。

まず、高砂親方の指導力、これは論外でみっともない話なので、ノーコメントにしたいです。というか、内情を知っている以上、何をやってんだか、というのが本音ですが、これにはいろんな利害があって公にはいいたくありません。お金が絡むと話がややこしくなりますね。ただ、朝赤龍のようないい子もいるので、指導力の問題はあるにせよすべてが高砂のせいでないとしかいいようがありません。

相撲協会のポリシーも可笑しいですね。これまで、朝青龍は一人横綱で大相撲を引っ張ってきたわけですが、白鵬という横綱が誕生したとたんに、手のひらを返すように厳しく当たったりして。これまでも朝青龍が勝手にモンゴルに帰郷していたわけですが、これはルール違反なわけです。これまでは大目に見ていたことを、仮病問題もあって世の中の圧力に負けて対処したという姿勢が見え見えです。北の海理事長、現役時代の切れはどうなってんだか!

最後に、朝青龍本人の資質の問題です。これはインサイドの話になるので、あまり大きな声では言いたくありませんが、このような問題の背景には「個人の資質」の問題が大きいと思います。たとえば、白鵬、朝赤龍、安馬などは、朝青龍のような行動はとらないと思います。

巷には、高砂親方のしつけの問題がクローズアップされていますが、いくらいい教師がいてもとんでもない生徒はいるわけですから、高砂だけを責めるのは酷な話だと思います。高砂の指導力に問題があったにしても、朝赤龍のような「いい子」もいるわけですから、これは朝青龍個人の問題が大きいとしか言いようがありません。

ここは、横綱としてのあるべき姿を世に問うて、相撲協会は朝青龍問題に厳しい判断を下すべきではないでしょうか。

実は、自民党総裁候補の福田氏に関しては、「世の中どうなってんの?」という話は多いですね。でも、今日はこれ以上論議できません。しかしながら、福田氏は来日した「拉致被害者を送り返せ」といったことは否定しようもありません。国民の皆さん、理由はともあれ、日本の主権を無視して拉致した国家に対して、日本国民を送り返してどうなるのでしょうか。これ以外にも福田氏は麻生氏以上に不可思議な話をしていますが、こんなことをいう人に国を任せることには疑問を感じます。自民党の内輪の事情で福田氏が総裁、総理になったとしても、国民からしっぺ返しが来ることは必定だと思います。とういうか、時代を逆行させてはいけない!そのためにも国民は立ち上がるべきですね(具体的には、次の選挙で意思を明らかにすることです)。

本当に、世の中どうなってんだろうか、と思うこのごろです。
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2007/9/3

中国のコピー車  日記

Googleで最新ニュースをチェックしていたら「中国、独“コピー車”独に売り込み、メーカー側訴訟も辞さず」(9月3日付産経新聞3面)という記事が目につきました(注)。

中国には「知的所有権」という感覚がなく、コピーに対する罪悪感がないということは、古くから偽物の時計やバッグの流通をみればよく分かります。かつて友人たちとお遊びでA級コピー商品といわれる時計を買ったことがありましたが、革バンドの裏に「本物の革(Genuine leather)」と書いてあるにもかかわらず、真っ赤な嘘でビニールだったのには驚きました。ましてや書画骨董の類は、いくら本物だと説明されても恐ろしくて買えません。何せ故宮博物館にある国宝級の書画骨董のコピーを正々堂々と「本物」といって売っているのですから。

ビジネスの世界でもスターバックスのそっくりさん、無印良品の商標のパクリなど枚挙にいとまがありません。そして、驚くことに会社の顧客台帳、売上台帳なども入手できるのですから(つまりお金を渡せば、当然の如く機密書類を持ち出す社員がいる)。

こうしたことを考えると、中国の自動車メーカーがドイツ車のコピーを、しらっとした顔をしてドイツに売る込むことはごく自然なことと思えます。WTOに加盟した今も中国の知的所有権に関する認識は変わらないですね。

そういえば、古い話を思い出しました。昭和35(1960)年にはじめてセイコーが「グランドセイコー」を発売しました。その時asktakaはまだ子供でしたが、オメガとそっくりなデザインに驚いた記憶があります。何が言いたいかというと、日本のメーカーも高度成長期には、知的所有権についてこの程度の認識だったといいたいのです。とてもとても「セイコーらしさ」なんて考えている余裕がなかったのではないでしょうか。

どうも中国の経営トップの感覚は、日本の昭和30年代と同レベルのような気がします。工場汚水の垂れ流しなど環境問題も同様ですね。もう何年かすればGDPは日本を凌駕する経済大国になるわけですが(人口が多いので一人当たりGDPはまだまだ日本が上ですが)、その頃には少しは中国も変わるのでしょうか。今後の世界経済に対する影響力が高まるだけに気になるところですね。


(注)記事の概要は下記の通りです:
http://www.sankei.co.jp/kokusai/europe/070903/erp070903000.htm

中国の自動車メーカー「双環」が今月中旬、ドイツ西部フランクフルトで開かれる「国際自動車ショー」(IAA)に、独車に酷似した“コピー車”の出展を計画していると伝えられ、独国内で批判が巻き起こっている。独自動車メーカーは出展を見合わせるよう警告、従わなければ提訴も辞さない構えだ。

独週刊誌シュピーゲルなどによれば、問題の車は、ダイムラー・クライスラーの2人乗り小型車「スマート」そっくりの「ノーブル」と、BMWのスポーツ用多目的車「X5」に似た「CEO」。「双環」本社は出展しないと説明しているものの、ドイツの輸入業者側は計画通り出展する意向という。(以下略)
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