カナダの戸建住宅の次は、スペインの集合住宅についてです。
北米の戸建住宅から南欧の集合住宅へ。
「住む」と言う最も根源的な部分での文化の違いが紹介できたらいいと思います。
2001年春、僕はそれまで勤めていた建築設計事務所を辞してスペインへ短期留学(遊学)しました。
3ヶ月間という期間の中で2ヶ月間を学校へ通い、残りの1ヶ月間でスペイン各地を点々と旅行してまわりました。
日々の細かなエピソードは別のウェブページに紹介しているのでご興味のある方はそちらをご覧ください。
http://home.att.ne.jp/theta/ismdd/travel/2001spain/2001spain.html
ここでは2ヶ月間の通学期間のうち初めの1ヶ月をホームスティし、次の1ヶ月間を同じ学校の仲間とルームシェアした時に気付いた「住まい」の様子を中心にレポートしたいと思います。
ちなみにこの記事のカテゴリに「スペインのピソ」とありますが、「ピソ piso」と言うのはスペイン語でアパートメント(日本のマンションに相当)の意味です。
ちなみにこのレポートの中ではスペイン語の発音により近い読み方でカタカナ表記したいと思います。
(例えば、Madrid の場合、d はとても弱い発音、もしくは読まないのでマドリーとなります。)
今日はまず、僕が滞在していた街の紹介です。
スペイン中央に位置する首都マドリー Madrid から長距離バスで西へ2時間半。
スペイン最古の大学がある古都、サラマンカ Salamanca です。
街は、他の多くの都市がそうであるように旧市街を取り囲むように新市街が築かれています。
この街は歴史ある、由緒正しい古都なのでスペインゴシック或いはバロックの粋を集めたような建築物がたくさんあるのですが、街の象徴は、地理的にも精神的にも中心に位置するプラサ・マジョール Plaza Mayor(マジョール広場)です。
ヨーロッパの都市に広場の存在は欠かせませんが、スペインはそれが最も顕著に現れているように思います。
その中でも特にサラマンカのマジョール広場は、マドリーを凌ぎスペインで最も美しいと評判です。
ただしマドリーっ子はプライド高いので(?)「俺たちの広場が一番だ」と言う人も多いようですが。。
写真はもちろんサラマンカのプラサ・マジョールです。

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