トロント郊外の話ばかりで市街地、ダウンタウンについて触れぬままこのシリーズが終ってしまうのも寂しいので(?)ちょっとだけダウンタウンのことも紹介します。
トロントはオンタリオ湖畔の大都市です。
今までの写真で紹介してきたような牧歌的な風景からはちょっと想像できないくらい近代的なスカイスクレーパーがダウンタウンには立ち並びます。
ダウンタウンの最南端、ユニオン駅すぐ近くのトロントスカイタワーの展望台から撮った写真が一枚目です。
建築的に注目なのは、この雨後の筍みたいに林立する超高層ビル群の丁度真ん中、高さの違う4つの黒いビルが確認できると思います。
実はこれらは芝生の敷き詰められた心地よい中庭(数体置かれたブロンズの牛がモニュメント)を囲んで建っているのですが、「トロント・ドミニオン・センター・ビル」と言います。
普通の四角いビルだと思うでしょ。
その通り、普通の四角いビルなんですが、そこがミソ!
この建物は近代建築の巨匠ミース・ファン・デァ・ローエの設計による建物なんです。
そして何を隠そう、「普通の四角いビル」と言うものを確立したのが彼なんです。
ちなみにミースは生涯で4つ(4組)のスカイスクレーパーを実現しました。
●レークショアドライブ・アパートメンツ(シカゴ)
●シカゴ連邦政府ビル(シカゴ)
●シカゴIBMビル(シカゴ)
●シーグラム・ビル(ニューヨーク)
●トロント・ドミニオン・センター・ビル(トロント)
僕の自慢は、その4つとも実際に見ていることです!
(うらやましがる人あんまりいないけど。。)
2枚目の写真は、最初の写真を撮影したトロント・タワーです。
この建物はダウンタウンとオンタリオ湖ウォーターフロントとの間に建っていて、それぞれのインパクトの間にスッと建っている感じが見た目にもなかなか好ましいです。
このタワーの足元にトロント・ブルージェイズの本拠地「トロント・スカイドーム」があります。
文字通り晴れた日のディゲームは福岡ドームのように屋根が開くそうです(現在はある企業に売却されて名前が変わったようです)。
そしてもちろんメジャーリーグ・ベースボールも堪能しました(数年前の思い出です)。
ちなみに批判があることを承知で言いますが、僕の印象ではアメリカでもカナダでも野球はメジャースポーツではありません。
カナダで一番人気は国技でもあるアイスホッケーです。
しかもトロントは世界一熱狂的なホッケーファンを持つトロント・メープルリーフの本拠地です。
少年野球の洗礼を受けてきた僕には残念ですが、ホッケー熱に比べたら野球なんて…、これ以上言いますまい。
ちなみに今回のカナダ滞在は2/20〜2/28で、冬季トリノオリンピックの後半戦と重なっていたのですが、現地の人は思いのほか冷静で、ほとんどオリンピック中継のテレビなんて見ていないようでした。
カナダのカーリングチームが日本のかわいこちゃんたちに負けちゃったことなんて誰も知っていませんでした。
もっともホッケーが惨敗だったことは連日のニュースでも放送していたようですが。
蛇足ですが、マクドナルドでカナダホッケーチームのミニ・ユニホーム・レプリカを売っていたので(2.99ドル)、友人でホッケー好きの酒屋の若旦那のために一つ買ってきました。
そこでの会話。
僕;このミニ・ジャージが欲しいんだけど。
店員;6種類(6人の背番号)あるのよ。どれにする?
僕;そうだなぁ、良くわかんないんだけど。誰が一番有名なの?
店員;(ちょっとあきれたように)全員よ。
もう一つ蛇足ついでです。
偶然ですが4年前の夏も僕はトロントにいました。
4年前の夏は、そう、ワールドカップ日韓大会!
意外かも知れませんがカナダでも結構盛り上がっていました。
少なくとも冬季オリンピックよりははるかに。
世界各国からの移民が暮らしているので、通りには各国のミニ国旗をなびかせた車が、ワールドカップの期間中ひっきりなしに走っていました。
ん?
今回は何のレポートだったっけ?
これでカナダの住まいシーリーズが(一応)終ります。
ありがとうございました。

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