家作りドキュメントも最終回です。
ご覧頂いた方に感謝いたします。
ありがとうございました。
若い、30歳を目前に控えた建築主ご夫妻は、無理なく返済できる範囲でローンを組み、この住宅を建てられました。
ライフスタイルや家族構成、将来のあり方、趣味・嗜好等を考慮しコンパクトでシンプルなコストパフォーマンスの高い住宅を望んでいたと思います。
建築主の望むものが提供できたかどうかは、もはや僕の判断すべきことではありませんが、「ヨチヨチ歩きのボウヤが家中で暴れまわって困る」という微笑ましい後日談を頂いたことが僕の悦びとなっています。
最後にちょっとだけ工事費について。
この住宅の工事費は、最終的に1,400万円(税込)となりました。
ちなみに当初、設計の依頼があったときの予算は1,200万円でしたから実際の建設にあたり、200万円ほど予算を上乗せしていただいたことになります。
床面積28坪なので、坪単価は丁度50万円となります。
(坪単価はあくまでも指針の一つです。一般的に建設規模が小さくなるほど坪単価は上昇してしまいますので。)
高いか安いかは個人の判断にゆだねられますが、照明やエアコン(1Fのみ)、浄水器などの諸設備も含まれた価格なので、僕個人的にはうまくいった事例だと思っています(もちろん失敗した事例なんてありませんが。笑)。
一つだけ予算に含まれていないものがあります。
1Fダイニングの窓に設けられたオーニング(折り畳みテント庇)です。
予算的には難しいけれど、あった方がより快適に、より楽しく暮らせるはずだと言う判断が僕にありましたので、設計者からのささやかなプレゼントとさせていただきました。
戸建住宅に暮らす最大の利点の一つは、庭の存在です。
少々大げさですが、大地のぬくもりを感じつつ暮らすことの喜びです。
植木も良いでしょう。花を愛でるのも楽しい。果実の木を育てることも庭の存在ならではです。ウッドデッキでバーベキューはお父さんの夢か?
その庭と一体になるために、内部空間と外部空間との連続性を持たせる一つの装置としてオーニングを用意しました。
そうです、「縁側」のバリエーションとして存在しています。
建築主ご一家には是非楽しんでいただきたいと思います。
ちなみに僕の仕事である設計・監理費用は、工事金額のおよそ10%です。
この金額は建物の規模や特殊性によって変わりますが、住宅の場合は基本的に工事費用の10%を目安にしています。
そのほか住宅の新築には引越し費用や、建物の登記にもお金が必要となるのでご注意してください。
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予算や個別の細かな質問・ご相談については公にできないこともありますので、直接メールをいただければ可能な範囲でお答えさせていただきます。
もちろん、一般的な事柄はこのブログ中に書き込んでいただいて結構です。
それでは、お付き合いいただき誠にありがとうございました。
Have a good day and your beautiful life!
Eメール; ishigemasanobu@hotmail.com

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