都内某所にて建築主夫妻とランチをしながら打合せとなりました。
まず第一案の印象についてですが、正直に言うとその平面図が意味する建物の内容がピンとこない、といった感じでした。
そこでこの図面の趣旨を丁寧に説明します。
明るくシンプルでローコストをテーマとしていること。
子供も小さいことから建物全体を一つのホールのように、間仕切壁の少ない空間として計画し、将来個室を必要になったら壁を作ることも可能であること。
コストから限定される床面積を考えると、小住宅となることは否めないので、吹き抜けなどを設けて明るく開放的に住まうこと。等々。
そこで建築主に依頼していた「宿題」を見せてもらいながら、この案への意見を伺いました。
ちなみに宿題はご自分の家を建てるにあたっての要望書を書いてもらったものです。
もっとも、いきなり要望を書いて下さいといっても、そうそう簡単に書けるわけではないので、大まかなフォーマットを僕のほうで準備しました。
その空欄を埋めてもらう形式です。
本来、この要望書を受けてから案を製作するのが筋ですが、今回はその前に色々とお話をさせていただいていたこともあり、図面を先行させてしまいました。
まぁ変則かも知れません。
さて、要望書を踏まえ建築主の意見を総合すると、今後の対応が大分分かってきました。
建築主の譲れないラインは、
・和室(コーナー?)が欲しい。
・キッチンは対面式。
・子供室として2室作って欲しい。等々。
こういったことを考慮し、改めて案を作っていくことになります。
しかし、基本的な建築そのものに対する考え方(コンセプト?ある種の精神論か?)には隔たりがないようです。
今回の打合せでは、そのほかに概略のスケジュールについてもお話させていただきました。
建築主にとっては全てが初めての経験であるので、いつまでにどんな作業をするのか、何をいつ決めるのか、工事はどれくらいの期間なのかといった技術的なことはもちろん、お金の支払いのタイミングなども是非知りたかったことだと思います。
さて、このスケジュールによるとあと1ヶ月間くらいはイメージを膨らませる期間とすることができます。
ゆっくりといろんな可能性を探りましょう。

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