今日は昨日までのホテル周辺(郊外)に建つ住宅でなく、トロント市内、ダウンタウンのすぐ近くに建つ住宅についてです。
以前、戸建住宅の形式は2つあって、1つは一般的なベースメント(地下室)付きの2階建て(もしくは3階建て)、もう1つはベースメント+平屋の「バンガロー」と呼ばれる小住宅と書きました。
http://hello.ap.teacup.com/architecture/77.html#readmore
このバンガローに相当するような比較的小さな共同住宅が今日紹介するセミデタッチドハウス(2軒長屋)です。
■■■
これはイギリス英語なのかもしれませんが、一戸建て住宅のことをデタッチドハウス detached house と呼びます。
上の写真はそのデタッチドハウスを中央で分割して2家族で住まうための家で、セミデタッチドハウス semi-detached house と呼ばれるものです。
ちなみに3軒以上続く長屋形式の住宅をタウンハウス town house と呼びます。
都市部の土地を有効利用しつつ戸建住宅にこだわる場合のあり方なのかもしれません(?)。
日本人の目から見るといかにも中途半端な気がしますね。
でもこのセミデタッチドハウスの右側の建物を良く見ると、その建物の右と左の色合いが若干違うことに気付きます。
この写真では見難いのですが、現地では一軒の住宅の右と左が全く模様違いであったり、素材や若干形状の違う住宅も見ることができました。
また、基本的には写真のように左右対称平面が多いようですが、建物によってはポーチとなるベランダに着くステップ(階段)の位置をずらしたりして、外観上のアシンメトリーを表現するものもあり、注意してみているとなかなか愉しいものでした。
日本ではあまり馴染みのない、セミデタッチドハウスならではですね。


0