第17話「消えた鯉のぼり」
タクト「何か面白いこと無いのかよ」
シンスケ「この世の中に面白い事なんかあるはずないだろ」
ケンジ「この世の中に辛いことや苦しい事ばかりだと思ってたほうが間違いない」
学校帰りに身も蓋も無く世知辛い会話をしているポワトリンクラブのメンバーたち
シンスケの母が端午の節句の人形を飾ろうとするのをやめさせたと言うのを聞いて「この歳で鍾馗様や鎧兜とか飾られちゃあ小学生高学年のメンツまるつぶれ」だと返すケンジだったがそんなこと言ってる彼の家には鯉のぼりが上げられていた!
「下ろしてくれ」というケンジに「もっと高くあげてメンツまるつぶれにしてやる!」と言う父親
(親父はベラんめぇ口調なのに「お父様、お母様」って呼びかけるケンジがちょい不思議)
話を聞いて面白そうだから見に行こうと言うモモコ
(みんな、性格悪いなあ)
*鯉のぼり、クレジットで買ったと言うがそこまで立派なものでもないような気がするがまあ、いろいろ事情があるのでしょう
その夜、ケンジの寝室に窓から鯉のぼりがはいってきて浴衣を着た人間の男とその息子の姿になる
「あやめが池の大ナマズと駆け落ちした妻(母)を探してくれ」と執拗にたのまれるケンジ
目覚めて夢かと思うが家の鯉のぼりの緋鯉は消えていた
ホントに鯉のぼりを見に来るモモコとユウコ
ユウコも緋鯉がいないのに気付くが偶然にも目の前に宝石泥棒が現われてポワトリンに変身して追う
ケンジは夕べの話をメンバーにするが信じてもらえない
「こういうファンタジックな話信じる教養はお前たちにはないんだ」
ポワトリンなら信じてくれるはずと思うケンジだが目の前に現れたポワトリンはそれどころではない様子
シンスケの新兵器が宝石泥棒を狙うが役に立たないどころかあっという間にバラバラになる
鯉のぼりにしろケンジにしろ人にものを頼む時の口調が新井礼子っぽく聴こえてしまう
森の中で鯉のぼりの妻(母)で出会うケンジ(駆け落ちして捨てられたらしい)
「急にさしこみが」などと時代劇みたいな事言ってケンジにしなだれかかる女
「奥さん!」あわてて距離をとろうとするケンジ
そんなところへ鯉のぼり親子も現れて変な誤解をしてしまう
「人の女房(母親)に何てことしやがる」
あろうことか女も「この若造がわたしをたぶらかして鯉のから揚げにしようと」などとでまかせを言う(この奥さん、ちょっと性格に難ありな感じがするなあ)
鯉のぼりの「トンカツ屋のせがれの考えそうなことだ」って見事な返しに笑ってしまう。
ナマズ大明神の生贄にしようとケンジを連れ去ろうとする鯉のぼり親子だったがちょうどポワトリンが通りかかる
人物の顏UPと足元のみを映す格闘?シーンが印象的(まあ、狭くて格闘には不向きな場所だとは思うし特に見せ場と言うわけでもない)
ケンジはなんと白無垢を着せられていた
一家の事情を聴いてみると
お花見している鯉のぼり親子の前にナマズ大明神が現れて神通力で地震を起こし桜の花を散らせて見せる
喜ぶ親子だったがナマズ大明神は「お礼なら息子さんを私の花嫁に」などと言い出すのであった
(ん?女房が駆け落ちしたのは息子を救うため、時間稼ぎなのかな?とも思うがどうもそれだけでは無いような気もしちゃうなぁ)
「息子さんは男の子では?花嫁にしたいとはどういうこと?」
ごもっともなポワトリンの疑問に答える鯉のぼり
「ナマズ大明神は美しければオスでもメスでもかまわない」
(ここ、オスメスって言葉がキョーレツですな)
言う通りにしないと「震度8の大地震を起こしお前たちの脊髄をヴァランヴァランにしてやる」と脅す大明神
当然、激しく拒否する息子に「世の中には理屈ではわからないことがいっぱいある」と諭す鯉のぼりの父親であったが「この世に自分の息子を捨てる親がどこにいるか」とも続ける
ま、その代わりにケンジを差し出そうとしているんだけどね
「あんたたち鯉のぼりのくせして人間を馬鹿にしてるんじゃないの」とケンジ
怒るケンジの気持ちもわかるけど鯉のぼりの親の気持ちに心を打たれたと言うポワトリン
花嫁にオリュードしナマズ大明神を迎え撃つ!!
綿帽子の下から現れるポワトリン、仮面の笑顔が美しい!
怒るナマズ大明神「震度8の大地震を起こしお前の脊髄をヴァランヴァランにしてやる」
平気なポワトリンに「それでも船酔いのように気分が悪くなるはずだ」と問うナマズ大明神
ポワトリン「船酔い薬を飲めばよいのです」(手にした薬の名前が「ヨワナイン」)
「いい歳をして鯉のぼりの息子を花嫁にしたいとはなんと言うハレンチな淡水魚」
反撃するポワトリン、「ナマズひげヨーヨー」「必殺ナマズ返し」とか技に名前付けてんの可笑しい
ナマズ大明神をやっつけ再び宝石泥棒を追おうと立ち去るポワトリン、マントが上手く翻ってないのが気になる(笑
親子の姿を見つめるケンジ
えらい目には会わされたものの、親子の愛情に心をほだされたのであろうか
家に変えると鯉のぼりの親子がそろっていた
ケンジは両親にひと言
「端午の節句の人形も飾っていただけますか?」
前回の予告で「とんでもない大変態ナマズ」なんて言われてたけどまさかホントにそう(いや、それ以上)だったとわ!
ナマズ大明神、作り物、被り物じゃないのがかえって妖怪っぽいよね
お話自体も奇譚と言うかおとぎ話と言うか「ゲゲゲの鬼太郎」っぽいと言うか
演ずる瀬川哲也氏は検索してもあまり出てこないんだけどアングラ系の劇団の方だったそうで実にいい味出されてますね
あと少し気になるのはポワトリンが途中で宝石強盗追いかけてるって言う展開、もしかして花島さんのスケジュールとかのせいでユウコの出番を少しでも減らそうとしたのかしらん?
(現在、MX-TVで放送中の「仮面ライダー」が丁度?藤岡弘さん失踪事件辺りだったので)とか勝手に思っちゃったりなんかしたのでした(笑

2