第22話「アパレラ公国の王子」
野外での彫刻展
A・ジョーダン作 「考えない人」と言う作品を取材中のハヤトと撮影アシスタントのユウコ
いきなり像が目の前で動き出して近くにいた子どもを人質に!
後のほうの台詞で王子のこと狙ってたのがわかるが彫刻展に来るなんて情報はどこから手に入れたのだろう?(なんてことは普通に見てるだけだと気にはならない)
その子どもは地中海に浮かぶ人口4千の小さな島アパレラ公国の王子だった
しかし子どもになかなか追いつけないなんて、日頃運動してないな、もしくは身体中に塗りたくった銀粉のせいかしら?
更にユウコ先回りしてるし(笑
逃げる王子を車にかくして大王にオリュードするユウコ、軽く気絶させて「そんなに悪いひとじゃなさそうだから警察には知らせないであげる」とその場に放置しちゃう
いや甘いよ〜、いくら子どもが無事だったからとは言え、全身銀粉まみれで鑿持って走り回ってるんだから〜
まあ、確かに気絶してる時の笑顔は人畜無害な感じでなんとなくユウコの気持ちもわからないではないのだが
王子はハヤトが保護していた(もちろんスクープ目当て)
証拠と言うかスクープ時のグラビア用なのか王子の写真を撮りまくるハヤトだったが領事館に電話している間に抜け出す王子
おまけに勝手にカメラをいじられてフィルムがパーに!
(「ノー」と叫ぶハヤトがグリコのポーズ、笑)
公園でおままごとしてるモモコ「一人二役は疲れる」なんて言ってるところへ王子が来たのでパパ役をやってもらうことに
うろたえているハヤトの元へアパレラ公国の爺やが来てしまう
とにかく誤魔化そうと爺やをお風呂へ無理矢理入れようとするハヤト
爺や「どうして私が?」
その頃モモコは「おままごと付き合ってくれたお礼に氷イチゴご馳走したげる」
(実際には王子は氷メロン)
「こうやって食べるの」「大丈夫、美味しいから」
アパレラ公国にはかき氷がなかったのか食べるのに躊躇する王子と優しく教えてあげるモモコのやりとりが良い
(当時からしてもレトロチックな感じの街並み、ロケ地はどこ?)
「今度は僕がご馳走してあげる」と王子がレストランにモモコを連れてく
モモコ「高そう」
王子「高い、何それ?」
さっきの「考えない人」公園の水道で銀粉を落としながら独り言
実は彫刻家だった、資金のために身代金目当てで王子を狙ったのだ
「犯罪だけじゃない都会の生活そのものがむいてない、芸術を捨て故郷(くに)に帰って村会議員にでもなるか」
ハヤトが引き留めようとしてビールを飲ませられてすっかり酔っ払ってる爺や
「芸者呼べ」
お金持ってない王子のために自分の貯金箱をとりに帰ってくるモモコ
モモコ「変なやつ」
王子「嫌い?」
モモコ「そうでもないわ」
遊園地ですっかりデート気分の王子とモモコ(本当に楽しそう)
やりすぎなイタズラもあるけど(苦笑)
(こういう自然に見える場面を見ると余計に新井礼子とかどう演出と言うか演技指導したのか気になっちゃうなぁ)
公園で作業中のポワトリンクラブの邪魔をしてしまい責められる王子、かばうモモコ
ふたりで去るのを見てニヤニヤするメンバー
直後にユウコが来て王子のことを尋ねるがケンジが似顔絵を描くまでピン!とこないってのはなんか気にはなる部分ではある
「あいつふだんはあんなにやさしくないんだから」ってタクト、それは普段の君自身の問題なのでは(笑
タクト「モモコ、王子の玉の輿狙ってる」
泥酔した爺やに付き合って芸者の姿になってるハヤト、そこへ女装したタクト(笑
他のメンバーも女装して王子(とモモコ)を追っかける
偶然通りかかる彫刻家
「天がもう一度芸術をやらせようとしている」
短絡的と言うか単純と言うか、でもリアルだって犯罪者の考え方ってこんなもんなのかもね
一度はあきらめ田舎に帰ろうとしていたが再び王子を人質に
ユウコ「あいつ、考えないヤツ」
(「人」ではなくってもう「ヤツ」呼ばわりなのがポイント!)
ポワトリン登場、ポワトリンクラブと声を合わせて一緒に名乗るのいいね
彫刻家、非力ではあるが武器である鑿はいっぱい持ってて投げつけてくる、危ないよー
まあ、鑿が尽きたらやはりポワトリンの敵ではなかった
ひたすら土下座してあやまる彫刻家、結局、警察沙汰にした描写はないけどこいつ絶対またなんかやると思う(偏見かしら)
我に返って恥ずかしがりお互いを笑いあうポワトリンクラブのメンバー
既にその場はいなくて家に帰って号泣するモモコ
王子の正体を知ってショックと言うかちょっとワケわからなくなっちゃってプチパニックみたいな状態だったのかな
こういう場面で変にわかりやすく台詞で説明したりしないところがかえってリアルでいいよね
ユウコ、王子のペンダント持ってくる
「今夜の飛行機で地中海へ帰るスケジュールになってたんだって」
詳しい話は聞かずともモモコの気持ちを察して微笑むママの優しさが泣かせます
王子への想いを馳せるモモコ
機上の王子の手元にはモモコの貯金箱
馬鹿馬鹿しくは描かれているが「考えないヤツ」もハヤトもポワトリンクラブの連中も欲にまみれた男どもとモモコの(「王子」ではなくただのひとりの)男の子との純粋な想い出の対比が鮮烈な印象を残す佳作と言うか名編と言うか、とにかく僕は好きなお話です。

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