第20話「神様のオルゴール」
朝の通学時、あまりにも調子が悪そうでクラスメイトに心配されるユウコ
タクトたちは野外で自然を写生すると言う授業の時間だったがカズヤにポワトリンの恰好をさせてそれを描いていた
小学校なので「美術」では無く「図工」の先生なのだがベレー帽にスモックと言うやけにベタと言うか古典的な画家のイメージのスタイルの先生
とても生真面目で堅物な感じは出ているが後の展開を考えるともう少し偏執的なところがあってもよかったかも知れない
そりゃ授業中グループでふざけてたら普通の先生でも怒るよね
帰り道、口々に文句垂れるポワトリンクラブのメンバー
タクト「芸術をバカにするなって俺たちが芸術を尊敬するワケないじゃん」
シンスケ「校長に言ってやめさせてもらおうか」
ケンジ「区の教育委員会に訴えたほうがいいんじゃないの」
いつものように本部にて牛乳を飲むメンバーたちのもとに小包で何かが届く
住所もなく「ポワトリンクラブ様」とだけ書かれ差出人も書かれていない
「開けたとたんにバン!!」と皆を驚かせるモモコ
机の下に潜り込むメンバー
「そんな〜、安っぽい2時間ドラマじゃないんだから〜」
と小包に手をのばすと光りだし勝手に開封して今度はモモコ自身がびっくりする
「人生とは安っぽい2時間ドラマのようなものなんです、ようく覚えておきなさい」
自分も驚いてたクセにエラそうなタクトの言い方が可笑しい
中に入っていたのはカセットテープであった
さっそく聴こうとするがモモコがまた「かけたとたん・・・」
再びあわてて机の下に潜るメンバー
モモコ「そんなワケないでしょ・・・」
テープの内容は世紀の芸術泥棒・怪盗ミケランジェロからの挑戦状であった
「本日午後三時、国立美術館より国宝万利休の茶壺を頂戴する」
「何で自分たちに挑戦状を」と言う疑問は拭えないままながら「国宝を守る義務がある」とさっそく出動するポワトリンクラブのメンバー、カッコいいぞ!
「ポワトリンの仕事が忙し過ぎて疲れが溜まっている」
フラフラのユウコだったがテープを聴いてしまってはじっとしてはいられない
「どんなことがあっても犯罪を防ぐ義務があるの」
闘いの連続で疲労困憊する主人公なんてウルトラセブンならもう最終回のお話だぞ
しかしポワトリンの闘いってそんなに過酷なもんだったっけ?
・・・なんつーことを言ってはいけない、ユウコはごく普通の女子高生なのだ
国立美術館に急行したポワトリンクラブだったがエラそうなおっさんが追い返そうとする
「国がやっている美術館だ どうして小学生の君たちのような集まりが守ろうと言うの?」
もんのすごうくどうでもいいことだがこのおっさんは何の役職なんだろうか?
おっさんと一緒に居た警備員が怪盗ミケランジェロだった
胸をおさえながらも美術館に来て変身するユウコ
ポワトリンになってもフラフラで倒れ込んだ拍子に警報機を鳴らしてしまう
怪盗ミケランジェロと戦うこともなく立ち去ってしまうポワトリン
「もしかすると私には美少女仮面ポワトリンとしての体力が無いのかも、資格が無いのかも?こんな私を何故美少女仮面ポワトリンにしたのです?神様をお恨みいたします」
池の水面に映った自分の姿に嘆きの問いかけをするポワトリン
雷鳴と共に神様の声
「ステッキの導くところ鏡あり」
勝手に飛んでいくステッキの後を追うポワトリンだったが森の中に入ってはツタにからまれ川辺に飛ばされてはまたツタに襲われると言う仕打ちを受ける
そしてたどり着いたのはよく見る(笑)洞窟
洞窟の中の池(?)に映ったポワトリンの姿は老婆のようだった
やり過ぎない程度のメイクがかえってリアルかも(って言うか「イヤ〜な感じ」増し増し)
神様の声「肉体だけでなく心まで疲れ切った心の顔です!肉体が疲れている時こそその精神が美しくなければいけない!美しい精神に正義がある」
この番組の神様にしてはあまりにもまともな言葉である
しかし崇高ではあるがかなり酷ではないだろうか?
ある意味無責任に精神論を押し付けてるようにも思える
神様は意外とスポーツマン脳なのか?なんて言ったら偏見が過ぎるだろうか?
そんな言葉に素直に反省するポワトリン
「疲れている時こそ元気に立ち向かわなければ、それが美少女仮面ポワトリンの美しい生き方なのです」
落石に勇気を持って立ち向かうポワトリン、割れた石の中からオルゴールが出てくる
考えてみればこの時点で神様の言葉と自分の意志だけで精神的には立ち直ってるポワトリンすげぇな
もし上原正三氏が脚本なら父や母、家族との想い出とか出て来そうなもんだが
まあ、ここでハヤトの映像とか出されても笑っちゃうだろうけど
(余談ですがこれ書いてたら宇宙刑事シャリバン第35話「倒れたら立ちあがれ電 愛は生命(いのち)の輝き」を観たくなったので観ました)
ポワトリンの代わりに自分たちが頑張らなきゃとクラブのメンバー
郵便局を使ってミケランジェロに挑戦状を送る
「日本の郵便局は優秀だから」と住所は書かない
そして再び国立美術館へ
「さっき警備員に化けてた」なんて言ってるってことはそんなに時間経ってないの?
いくら優秀な郵便局でもミケランジェロには届いてないだろう!
(とか細かいこと言ってはイケナイ)
今度はどういう役職だか知らないがエラそうにしてるおっさんを疑って取り囲むメンバー
「わたしはただの国家公務員だー!」
(現実に美術館の館長や職員が国家公務員なのか調べようとしたがめんどくさいのでやめました その辺詳しい方いらっしゃいましたらお教えください)
そこに大きな小包を届けに来る郵便局員
「もしかしてあの中に」と言うタクトの推測どおりミケランジェロが登場する
(郵便局員はミケランジェロの手下なのか?ただ操られてるだけなのか気にはなるが)
かけつけてきたポワトリンに対して「お前病気じゃなかったのかどうして急に顔色が良くなった?」妙に丁寧?に問いかけるミケランジェロ、根っからの悪人では無さそう
ポ「神様からいただいたオルゴールで精神と肉体の疲労を癒したのです」
ミ「わけのわからないことを言いやがって!」(確かに!!)
「万人のための芸術をひとりのものにしようとする欲深き不届き者!あなたには芸術を愛する資格はございません!」
ポワトリンに追い詰められ責め立てられてる時のミケランジェロ、変に目が綺麗でホントに反省してるように見える
ミケランジェロ、マスクを剥がすと図工の先生だった
オルゴールを聴かせて「まだ正しく芸術を愛していた頃を思いださせよう」とするポワトリン
どこか懐かしい感じのする街並みをスケッチする少年時代のミケランジェロの回想
「僕は世界一の絵描きになるんだ」
(この少年どっかで見たような、そしてこれからもよく見るような)
泣きながら立ち去る図工の先生(このあと自首したんだろうか)
新アイテムの登場する、昨今で言うところの販促回ではあるがわりと綺麗にまとまっててそれなりにいい話だったんじゃないかなと思わせる回ではあったけどやっぱり神様ってヒドいってのを改めて思わされるよねェ(あくまでも個人の感想です)

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