第6話「清く正しいバリカン婆々」
ショッピングモールの2階?から無理矢理、丸坊主にされた悲しみを訴える若者。
彼は「セブンイレブンでバイトしたお給料でお母さんに大福を買ってあげる」親孝行な若者なのにその見た目だけで『親不孝者』と決めつける怪人バリカン婆々の被害者だった。
しかし、金髪ロンゲって「パンク」なの?
「ハードロック」とか「ヘビメタ」とか、少し違うジャンルなのではないのだろうか?
個人的には丸坊主もパンクっぽいし似合ってるんだから悪くはないと思うんだけど(笑
とか言う自分もまあ、その辺の細かいことはよくわからないのでまあ作り手(主に脚本家)の世代からみたらどれも大して変わりはないんだろうなあ。
そしてそれらに対する考え方(やや偏見)は若者を見たユウコの「いくらああいう変わった恰好をしているからってあまりにも酷いわ」やオリュードでパンクな若者に変身したユウコを見たモモコたちの「見てみてパンクよ」「最低〜」なんていう台詞によく出ているような気はします。
普段でも濃い目の眉毛をさらに凛々しくしてぴっちりスーツを着込んだパンクな若者に変身したユウコ、こういうのとてもお似合いですし、なんだかセクシーでもあります。
面白いのはモモコにしろシンスケにしろユウコだとは気付かないんですね。
まあユウコの変装ではなくポワトリンの能力であるオリュードで変身しているから、と、言う事なんでしょうね。
シンスケにバリカン婆々との闘いを邪魔される形になったポワトリンは彼の「精力のつく栄養いっぽいのスタミナドリンクをご馳走したいな」と言う言葉を思いっきり拒絶してしまう。
その後、寝込んじゃったシンスケを心配する母親が手土産に持ってきた(おそらく)スタミナドリンクに真っ先に飛びつくユウコが可笑しい。
激しく落ち込むシンスケではあったが集まった仲間たちの話によると去年は宮沢りえの大ファンだったそうで今年はふんどし姿のポワトリンを妄想する始末。
(時代を感じるなア)
さすがにその姿を実写で再現するわけにもいかないものの(当たり前だ)わざわざイラスト描き起こしてるサービスには頭が下がります。
描いたのは石森プロの方でしょうか?いつもの野口竜氏のタッチでも見たかったような、見たくないような(笑
タクトたちが「ユウコがポワトリンっぽい」と思って偽物に仕立てあげようとまでするのに本人であるとは気付かない微妙さも面白いです。
ポワトリンに呼び出されたシンスケが「手ぶらじゃなんだから」と手にしたのはミヨシの「粉せっけん」!!
偽ポワトリンのユウコ(ややこしいな)がグリーンのゴム手袋して緑色の「粉せっけん」持ってる絵面が面白すぎます。(もちろんそこまで計算された演出なのでしょう)
ポワトリンファンであることをバラされたシンスケは「親不孝してやんだよ」と派手な髪型に。
「ウチに来たが近所の美容院を教えてやった」とわざわざ教えに来るコイデさんに「一挙に怪人バリカン婆々の正体が判明したみたい」と急展開。
バリカン婆々の正体は「丸坊主に刈らせりゃ日本一」と言われた三丁目の床屋の主人であった。
しかも「清く正しい」とか「婆々」ってあるからもっと何か理由があるのではないか?とも考えてしまうがただただ「丸坊主にしたい」と言う欲望をこじらせただけのものってのもスゴイなあ。
(「婆々」ってのは「バリカン」に続けると語呂がいいからってだけなのかも)
とにかく、ブラシやらマネキンやらお花やら刈りまくるバリカン婆々の描写が続いた後に言い放つポワトリンの言葉「完全に病気です!」、もう最高ッ!!
「パンクになって若者の気持ちを知りなさい」ってバリカン婆々を金髪ロンゲにしちゃうオチだけど、あれ自分で刈っちゃうんじゃないかな?とか思ったりして(笑
たぶん刈っても刈ってもなくならないとかなのかもね。
*「パンクな若者ユウコさん」や「ふんどしポワトリン」はいずれ自分でも描いてみたいなあ。

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