なるべく避けようと思っていたのですが漫画アニメの実写化に対する愚痴めいたのが続いてしまって申し訳ございません。
2014年秋実写「ルパン三世」の映画を観た時に銭形警部を演じる浅野忠信さんを見ているとどっちかって言うと「バカボンのパパ」をやらせてみてもいいんじゃないか?と思いました。
その時に「レレレのおじさん」は小日向文世さんがいいなと思ってTwitterにも書きましたがそれ以外のキャスティングは思い付きませんでした。
それが今年になって「天才バカボン」実写化の情報が入った時に本当になったので驚きました!!
パパ役の上田さんに関してはそんなに詳しくはないのですが写真を見たら確かにそっくりだったのでまあこれもアリかなと言う感じでした。
原作は後半、アナーキーと言うかブラックと言うかシュールと言うかアバンギャルドと言うか(すいません正確な意味はよく知らずに使ってます)そういう方向に進んでいくことで知られていますが、まあその路線ははなっから期待もしてませんでした。
そのうち「〜家族の絆」なんて副題がつくことを知りました。
一瞬「え?」となりましたが原作初期や最初のアニメ版ではハジメちゃんの出生〜成長絡みをはじめとして確かに「家族」の「ちょっといい話」もすくなくはなかったのでそういうまとめかたも悪くないかも?
と思いました。
実際の放映を見ました。
タモリさんの歌唱による主題歌や最初のアニメ版を意識したオープニングは「お!」と思いましたがやっぱり上田さんのパパは「コレジャナイ感」ありありでした。
ハジメちゃんもすでに生まれてて喋りだしているので自分が期待してた展開の半分無くなっちゃったワケです。
バイクを追いかける場面では人の車に乗り込むだけでパパが自ら足でハンドル操作することもなく、その替わりに「ルパン三世」のBGMをそのまんま使ったりしてました。
パパが楽器を演奏して悪いひとを追い詰める場面は上田さん御本人の特技を活かしたものなのでしょうか?悪くはないと思いました。
その後、ママに誕生日のサプライズに「長〜い木」が出てこなかっことにおおいに失望したものですがピアノに変えられていたのはママ役の松下さんの特技を活かすためだとは理解できました。
しかし、ピアノを演奏し始めたらいきなりマツコ・デラックスさんに「そんな本気なの聴きたくないわよ!」と止められてしまうのは正直、不快でした。
何のためにピアノ出したんだよ!!
あんな台詞言わされるマツコさんの役回りも安直な勘違いでかわいそうだ!!
この辺りで作り手への不信感はかなり増大してしまいました。
それでもパパとママの馴れ初めの場面での「ステーキの焼き方は美味しく」とか「レバニラ炒めも好きだが貴女のほうが好き」とかは悪くなくほんの少しだけ持ち直したような気がします。
とりあえず最後まで一応は観たものの後半は集中力が持続出来ませんでした。
映画の「ルパン三世」でもそうでしたがメインキャラクターがまだ馴染めていないのにそれ以外をキャラクターを出してこられてもなあ・・・と言う感じで・・・
けして船越英一郎さんのせいではありませぬ
ハジメちゃんもよく喋るだけで何言ってるか聞き取れないし天才と言う感じでもなかったし、バカボンは普通に女の人でしかなかったし・・・・
原作にこだわり過ぎかも知れないけど、原作のエピソードを活かしもっと面白くて泣けるドラマは絶対の絶対に出来たはずなのに・・・・
最初っからちょっとでも期待したほうがわるいのか?
いや、いつかはきっと素晴らしい作品を作ってくれるはずだと信じて生きていきたい。
たとえその気持ちが何百回裏切られようとも。
それが私の最後の願いだ。
(ここで流れるウルトラマンA主題歌)

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