一応、最後まで見ましたが結局残念な印象のままでした。
最終回はおそらく2時間の枠を想定して書かれたのか、前半で事件パートは終了してしまい後半は卒業式を含めた日常をまとめに入った感じです。
前半のクライマックスはエリートでありながら殺人を犯してしまった犯人に対するしのぶ先生の涙の訴えです。
「なんぼ勉強が出来ても人を殺すような奴はアホや!」
と言う至極真っ当でストレートなものです。
確かに今の世の中、こんな当たり前な事を改めて訴えかけなければばらない、と言うのもわからないではありません。
先生は続けます。「今日はこの子らの卒業式なのになんであんたみたいな大人を見せなあかんねん!!」
あれ?いつも後先考えず子どもたちを巻き込んでいるのは誰でしたっけ?
なんて野暮なツッコミが浮かんだのですが、、、
場面は変わって学校で先生や生徒の帰りを待つ母親たちに移ります。
そこで斉藤由貴さんが子どもの大切さを切々と説きます。
このシーンはしのぶ先生の犯人に対する「あんたには心配してくれる友だちや家族はおらんかったんか?」と言う台詞に対応させたかったのでしょうが、どうもしのぶ先生を非難しているようにしか受け取れませんでした。
事件も解決し、しのぶ先生のクラスだけの卒業式が時間をたっぷり使って描かれます。
ただ、今までのお話の中で達者な子役たちをうまく使い切れてなかったような気がするので見ているこちら側はそれほど盛り上がれませんでした。
う〜ん、なんだろな〜
結局しのぶ先生が最後まで好きにはなれなかった理由がぼんやりわかってきました、、、、
多部さんが童顔なのも災いしてか、「子どもたちに近いレベルでムチャな言動はしてくれるけど、本当は子どもたちの事をそんなに考えてくれていなかったのではないか?」と言う気が薄々していたのです。
だから犯人への涙の訴えも熱演が空回りしてしまい、かえってややほんわかしたトーンでの斉藤由貴さんの台詞のほうが説得力を持ってしまったのでしょう。
好意的に考えれば「先生として未熟だったしのぶが少しだけ成長した」ドラマと言う事になるのでしょうか?
結局前に書いた事と変わりませんが、キャスティングや雰囲気は楽しい「学園もの」「人情もの」でありながら殺伐とした「事件もの」でもあったと言う事が「なんか違うな、もったいないな」と言う印象を抱かせたまま終わっちゃった感じです。
文句ばかり並べてもしょうがありません。
なんだかんだ言いながらも毎週それなりに楽しみにはしていたのも事実なんで、またこの雰囲気のよいキャスティングが再び集まってより良いドラマが作られる事を期待したいと思います。
*実はこの文章、昨日も書いてたんだけど書いているうちにブログがメンテナンスに入りやがって全部書き直さなきゃならなくなっちゃったのでした〜!!

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