と、言っても10日程前に皇居のお堀で全裸で大暴れしてた外国の人の事じゃありません。
(あっ!あれってもしかしてこの番組の前宣伝だったのかな?)
「裸の大将」とは頭の弱い浮浪者だと見て蔑んだり虐げたりしていた者がその人物が高名な天才画家だと知るや否や、手の平を返すようにコロッと態度を豹変させて慕い、敬いあげると言う、そんな人間の心の中にある汚い側面を白日の下に曝け出させる硬派な社会派傑作ドラマである。
・・・・んなワケは無いし、本気でそんなものの見方をしている人はいないと思うけど(苦笑)
でも、ちょっとそーゆーヒネくれた視点で見ると、レギュラーで清をしつこく追い掛けてくる画商(森本レオ)って裏表が無い人間なワケで、最初はお話を引っ掻き回す役回りだったのが断罪される事も無く、三作めでは逆に清の偽物(木村祐一)たちに気付き追っ払うのに役立っていると言うように描かれているのはなかなか興味深いところがあるのであった。
(でも、やっぱり一作めでのヨメちゃんに対する仕打ちにはいまだに許しがたいものがあるのには変わりありませんが)
まあ、やはりこういうイチイチ疲れる考え方をしてこのドラマを見るのは野暮ってもんですな。
小さいボケの積み重ねで大騒動に発展、そんな中で描かれるベタな家族愛に笑って泣いて
かって土曜の昼下がりに見てた吉本や松竹の新喜劇みたいに気楽に楽しんだほうがいい。
いや、むしろ今の世の中、こーゆーのどかな番組のほうが貴重な気もする。
ゲストで脇を固める中堅〜ベテランの役者さんたちも変に力を入れず楽しんでやってるように見えるのもいい。
2作目では梅宮辰夫さん、野川由美子さんの「必殺」シリーズ経験者の対決(?)が見れたし三作目では竹中直人さん、村松利史さん、中村有志さんと90年代小劇場で「新しい笑い」を模索してた面々が集まって今や熟練した芝居で楽しませてくれました。
あとキム兄の「ニセ清」も良かったねえ、もうちょっと何かして欲しかったってのもあるけど、これからも毎回のようにいろんな人に「ニセ清」やって欲しいな。(バッファロー吾郎の木村とか)
これからもこの調子で続けて「ツカヂの裸の大将」としての個性を出して行って欲しいです。
で、やはり気になってしまうのが水川あさみさん演じるヨメちゃん。
どーも立ち位置が定まんないのか、三作めでの出番は最初と最後だけだったりして存在感が薄れちゃってるような気がする。
本来なら、「ぽや〜ん」とした人を当てそうな所なのに意表を突いた配役なだけに、このままじゃもったいないのに!!
「恋のライバル」的存在を出してきたりなんかして、もう一度キャラを立たせるエピソードなど作って欲しいところではある。
あっ、あと、フジの番組だからと言って軽部穴なんか出すなよ!あれだけは唯一最大の汚点だ。
これだからあのチャンネルを見たくなくなるのにー。今度、大塚穴なんか出したらゆーるーさーん!!
余談ながらテーマソング「野に咲く花のように」がちゃんと聴きたくて(もちろんダ・カーポ版)借りに行きました。
二種類のベストっぽいアルバムがあったので二枚組のほうがお得だろうと思ってそっちを借りたらアレンジが違っててショーック!!でしたあ。
*「青春の贈りもの〜フォークソング・ファンタジー」と言うので、これはこれで中学校の時に放送部でお昼休みによくかけてたような懐かしの名曲をカバーしたものを集めたもので悪くは無いんだけど、まさか自分たちの曲までセルフカバーしているとは思いませんでしたー。
もっと事前調査と試聴はきっちりやって置かないとねー。

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