昨日、横浜の「放送ライブラリー」と言う所で開催中の「ああ、懐かしの秘蔵TV・ラジオ
脚本展」の一環として脚本家・市川森一さんの公開セミナー「わたしと脚本」が行われたので
行ってきました!
今年の7月に行われた「九重佑三子のコメットさん」40周年記念展への参加が叶わなかった
市川さんにせめて来場した番組関係者に配られたお土産を手渡す事が最大の目的でした。
お土産とは市川さんが脚本を書かれたお話でロケに使われた洋菓子屋さんが今でもあるので
そこのお菓子の詰め合わせです。
もちろん食べるものですので7月に用意したものとほぼ同じ中身のものを新たに頼みました。
当日、直接御会い出来るとは言え、実際にお話が出来るかどうか?なんて事は全くわからない
のでお土産の中身の説明を文章にして慣れない「目上の人に対する丁寧な手紙」も何とか書き
上げ、とにかく受け取ってもらえればいいや、と言うつもりでした。
セミナーの受付け開始1時間前に到着、他にお客さんはまだほとんど来ていませんでしたが、
なんと、市川さん自身が取材を受けている最中でした!!
そこで会場の方に頼んでみたところ、直接お土産を手渡す事が出来ました。
真に失礼ながらワイドショーなどを見て気難しい人なのかな?と勝手な印象を持っていましたが
記念展の写真などをお見せすると御自身でもお気に入りの作「いつか通った雪の街」に出演した
マッチ売りの少女の写真や小道具のマッチ箱を再現したものなどは特に喜ばれておられました。
しかも、市川さんのほうから「カメラ持ってないの?一緒に撮ってもらおうよ」と声をかけて
いただきました。
セミナーでは、昨今のテレビドラマの質の低下や脚本をぞんざいに扱うテレビ界の現状を嘆き
そして怒り、脚本の地位と価値を取り戻そうと「日本脚本アーカイブズ」と言う組織を作った
と言う話をお得意の毒舌も交えて語っておられました。
お話の中で少し脱線(?)して「大河ドラマを三本もやってきた大御所作家なのに、今でも
ウルトラセブンやブースカ、コメットさんの話のほうが良く出てきちゃうんですよ、それって
いいような、悪いような、嬉しいような悲しいような(笑)」
「”子供”番組、いや、30分ドラマを子供向けに書いてたつもりはなかった」
「子どもと言っても12歳を過ぎれば子どもぶっているだけで、大人と同じことが解ってる
見くびってはいけない、まだ純粋な分、ドラマの本質を素直に受け止めている」
「当時から妥協せずにやってきたからこそ今日この人みたいに今でも慕って逢いに来てくれる
と言う見返りがあるのは嬉しいことだ」と僕の事を話に出されて驚くやら照れくさいやら!!
いやあ、「コメットさん」の記念展とかは主催者の方はもちろん、様々な協力者によって達成
されたものであり、自分としては何だか他の方々に申し訳ないような気持ちもありました。
*さて放送ライブラリーでは今までの様々なテレビ番組が保管されており、ソフトとして市販
されていないようなものも(タダで)観る事が出来ます。
そこで「かってにカミタマン」(第1話)を鑑賞しました。
帰る前にもう一度、展示品を見ておこうと会場へ戻ってみると、また市川さんはまた取材中の
ようでした。ド厚かましくもさっきもらうのを忘れてたサインをもらえないかなあ?と持って
きていた「傷だらけの天使」の本を用意していたらそれ見つけた市川氏から取材の人に「これ
持った写真もどう?」と提案されたのでお貸ししました。
そこでサインをいただいてたら、「よく持ってたね〜、今こんなの高いんでしょう?」とか
言われちゃいましたがホントのところ、入手した時はそんなに高くなかったので返事に困り
ました。(苦笑)
本当はもっともっとお話したいこともあったのですが、あまりお邪魔をするわけにもいかない
のでその場を一旦離れ、あわよくば、ともう一度戻ってみましたが、流石にもういらっしゃい
ませんでした。
その後は中華街まで少し歩いていろいろな豚まんがあるのを知り、その中で適度な値段のを
買って食べました。

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