ものすごく簡単に言うと組織から抜け出し追われる身となった
女(忍者みたいなの)のお話。
始まったと思ったらすぐ終わってしまう最近の番組にしては珍しく
2クール(予定)で始まりなかなか豪華なキャストをみても
一応、力を入れているのであろうと思われる。
にも関わらず、どうにも地味な印象が拭えない。
昨日の放送なんか2時間スペシャルにも関わらずアクション的な
見せ場はいつもと同じか、それ以下だったのかも知れない。
一応、設定のおさらいをしてたようなのでこれから観ようとする
視聴者にはもちろん、今まで観てた人にとっても再確認できる
親切な作りだったのかも知れないし、アクションよりドラマを
観て欲しいと言う気持ちの現れだと好意的に解釈しよう。
とは言うものの、(実は人様のブログであるのにも関わらず
本作の話題が出ていたのでつい耐えられず力説してしまった事がある)
のだが、いくらアクションが「売り」では無いと言うつもりでも
一応、優れた身体能力を持っていると言う設定の主人公が俗に言う
(言うのか?)「女の子走り」してたりして、そうは見えないのは
かなり興醒めする。
おまけに決め技はいきなりCGで金属製の腕輪が針金のように長〜く
伸び〜るのだ。
いやそういう荒唐無稽は他にもいくらでもあるので、それ自体は構わない。
ただ、映像がまともに「伸びて相手に刺さる」と言うだけの画なのだ。
これだったらCGを使って「伸びる針」を直接見せるよりかはカットを
割ってうまく編集でつないだほうがリアルに感じさせる事が出来るはずである。
(高畑勲氏の本にもそんな演出法が書かれていたぞ)
その他のアクションシーンにしても同様の事が言える。
ただ主人公が通常の姿から「キャッツアイ」みたいな戦闘スタイルに
なるのは一瞬の事なのだから、そういう「描写を省略する演出法」
みたいな発想が出来ないってわけでも無いようには思えるのだが、、、
ドラマ部分にしてもそこそこ豪華なキャスト陣がそれなりにちゃんと
芝居をしていても、なんだろなあ?セットの広さとかに原因があるのか
やっぱり画面が平板と言うか単調と言うのか、、、
、、、どうも本番直前のリハーサルをフラットに撮ったものを
見せられているような気がして入り込めないのだ。
と、まあ手厳しい事を書いてしまったが決してつまらないと言うわけでは
無く毎週(ではないにしろ)それなりに楽しみにして観てしまうのだが
やはりこういう気になってしまう部分を克服(作り手の工夫、または
視聴者が慣れると言う意味も含む)出来ればもっといいのになあ
と願っている次第であります。

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