第25話「てんぷら屋さんの町おこし」
もうなんかこのサブタイトルだけで優勝!って感じがしませんか?!
(僕だけかな)
冒頭、ユウコの通う学校内の建物が映されるがなかなか趣きのある風景ではある
「最近、食欲が無いの」と調子が悪そうなクラスメイトに「食欲の出る話」を始めるユウコ
ケンジの家のトンカツ屋さんはランチタイムの定食が大人気であった
ひと息ついているトンカツ屋さんのところへ商店街の会長が旅行の積立て金の集金にやってくる
「あんまり儲けると恨まれるよ」
うなぎ屋のことを口には出しかけたものの一旦ひっこめようとする会長だったがトンカツ屋は気になってしまい「うなぎの刻参り」のことを聴きだしてしまう
(この辺りのやりとりの淡々とした感じがリアルでいい)
その夜、トンカツ屋の寝室にうなぎの化け物が現れ逃げようとしたおやじはかなりの怪我を負ってしまい店は臨時休業に追い込まれる
トンカツ屋の客はうなぎ屋の思惑通りにうなぎ屋に流れ店は繁盛する
怪しくほくそ笑むうなぎ屋夫婦
と言う話をポワトリンクラブとユウコにしているケンジ
「丑の刻参りがあるんだからうなぎの刻参りがあったって」と言うユウコに続けて「ブタの刻参りで仕返しするしかないな」と言うタクト
思い詰めるケンジを見て「冗談だよ」と否定はするが
ケンジの立ち寄った駄菓子屋(おもちゃ屋)、当時でもややレトロなほうではって感じはする
あんぱんまんやドラえもんなどの商品もチラっと見えるが並んでいるお面は鬼、猿、おかめ、ひょっとこと言った昔ながらのものでなかなか雰囲気が出ている
ケンジはブタのお面を手に入れ「ブタの刻参り」をしようとするがモモコに見つかってしまう
(この際、「ブタの刻」って何時なんだろ?とか気にしないように)
そしてうなぎ屋の寝室にブタの化け物が現われてあわてて逃げようとしたうなぎ屋のおやじは窓から飛び降りトンカツ屋のおやじ同様の怪我を負ってしまう
翌日(?)公園の花壇で咲き乱れる美しい花をスケッチしているケンジの元へうなぎ屋の娘が現れる
「あんたね、とんかつ屋のメンチカツみたいな息子って」
「どういうことだよ」
「意味なんかないわよ」
(このやりとりホントに意味なんかないけどなんか大好き)
うなぎ屋の娘は蒲焼きの串を手に「パパの仇!」とケンジを串刺しにしようと追いかけてくる
通りかかったユウコはケンジを助けようと「デン助の道路工事のおじさん」にオリュードする
この当時でも視聴者の子供には「デン助」ってほぼ通じないのでは?
ユウコもよく知ってたなぁ
方向転換させるのはうまくいったけどうなぎ屋の娘がドラム缶に頭ぶつけちゃったのはさすがにやり過ぎと「ごめんなさい」とあやまるユウコ
ユウコに介抱されるうなぎ屋の娘は店に会長が来て「トンカツ屋のメンチカツみたいなせがれがブタのお面を買ってるところを見た」と話していたと言う
疑われるケンジではあったがモモコにすっかり軽蔑されてやめたと主張をする
「ブタの刻参り?馬鹿みたい」と言うモモコの目が本当に冷たい
「謎が謎を呼ぶ難事件ね」とママはパパに電話してみる
パパはグラビアアイドル?にスリーサイズのインタビュー中
「決まってるじゃないか!犯人はトンカツ屋さんとうなぎ屋さんが休んで儲かる奴だ!」
「なるほど明快な推理」と感心するユウコ
確かにパパにしてはまともなこと言ってるけどこれはユウコの作り話の中であることを忘れてはイケマセン(笑
トンカツ屋、うなぎ屋の様子を伺いに来たユウコは替わりに繁盛しているてんぷら屋を見つける
そこの店主はなんとあの会長だったのだ
「この事件の謎が解けたわ」とポワトリンに変身するユウコ
てんぷら屋の考えはこうだ
「この暑いうちにトンカツ屋とうなぎ屋を休業にすせれば人々はこの暑さに打ち勝つスタミナを求めて天ぷら屋は繁盛する、この方法で商店街の飲食店を次々と潰し巨大なてんぷら屋をつくりこの町を天ぷらの待つとして全国的に売り出す。このつぶれかけた商店街を活性化するにはこの商店街おこししかない」
なんとも馬鹿馬鹿しくも壮大な計画であろうか!
いやしかし現実でもこういうことやってるの少なくはないよな
うまくいきゃあ、まだいいかもだけど、まあそんなに甘くないよね
そこへ串カツの霊と蒲焼きの霊が現われる
それはケンジとうなぎ屋の娘であった
「お前たちも商店街発展の犠牲になってもらう」
子供に乱暴する会長、さすがにそれはあきませんぜ
かけつけるポワトリンとの狭い店内、屋内での格闘
この期に及んで「自分じゃない、証拠はあるのか」と開き直る会長だったが押し入れに隠してたうなぎとブタの着ぐるみをあっさり見つけられる(詰め甘過ぎ)
ヤケになってポワトリンに挑む会長ではあったがかなうはずもない
二階の窓から落っこちそうになるてんぷら屋だったがトンカツ屋、うなぎ屋のような怪我までは負わせないようにするのはさすがポワトリン
その夜の村上家ではトンカツ屋とうなぎ屋の退院パーティーを開いていた
食事シーンが定番のこの番組の中でも豪華なほう?
番組2クール記念も兼ねてたのかな?(もちろんスタッフさんもあとで美味しくいただいたのかも)
あらたな商店街会長になった焼肉屋が挨拶がてら噂話をはじめる
思わず息をのむ人々
「牛丼屋さんが牛丼の刻参りを…」
空気を読まない冗談(なのか?実話なのか?)に追い出される焼肉屋
と言う話を終え「食欲湧いたでしょ?」とクラスメイトに問うユウコであったが
「脂っ濃過ぎて胸やけが」と余計に調子が悪くなったようで結局、保健室へ連れてくのであった
第二次世界大戦の怨念と戦うお話だった前回に比べていきなりの町内会レベルと言う落差がこのシリーズらしい
いや「ご町内と宇宙の平和を守る」のがポワトリン本来の使命だもんね
今回はユウコの作り話だからと言う事でホントに町内会でのお話になってしまうのもよくわかる(いかにもユウコが考えそう)し人物描写とか妙にリアルなのもそのせいかな
ラストの格闘も狭い店内、屋内と徹底しているのも素晴らしい
一応、「ユウコの作り話」と言う前提で見てたけど作り話なのか実際にあった話なのかちょっとわからなくなっちゃった
まあこの番組自体がそういうものだと言えばそうなんだけど(笑
お話の中のお話でユウコがポワトリンであることも言っちゃってるけどあくまでも「作り話」だから構わないってことか
結論としては「深く考えたら負け」ってことかな
あとこの回のユウコの衣装、パイン柄が初夏っぽくていいね

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